vs 桜ヶ丘 ● 0-4



今日は後期リーグの桜ヶ丘戦でした。


後期リーグは選手を固定する事なく、一部怪我等でお休みの選手を除き前後半の交代枠をフルに使って戦っています。

単に全選手にチャンスを作る目的だけではなく、毎回違う選手構成でゲームを行う事で『ゲーム慣れやパターン化』で強くなるのを防ぎ、『将来的に応用力や適応力の有る個の成長の積み上げ』で勝てるチームにしていく目的も有ります。

せっかく今、1から2学年上のチームとゲームができる貴重な機会をゲーム慣れや戦術で誤魔化しで対応してしまえば、来年、再来年に学年差のハンディキャップが無くなったときの効果が半減してしまいます。

これまでの後期リーグを通してチームとしての感触は、誰がゲームに出ても春先と比べて高学年相手にもしっかり戦えるようになってきたなというのが有ります。

単にフィジカルが相手に追いついたのではなく、運び方、キックの精度、コントロールの質等のテクニックの部分と、予測やポジショニング等の個人戦術の部分がしっかり上乗せされ、失点も減りつつあり、ゴールに迫るプレーも増えてきています。

一方で目指すべきサッカーに対しては、まだ1年生のこの段階ですので当たり前ですが足りないものがまだまだ有ります。

今日試合後に選手に伝たことは、『戦う』事の重要性です。

サッカーというスポーツは難しく考えずに簡単に言うと『ボールの奪い合い』『ゴールの奪い合い』のゲームです。

その目的を強烈に持つことが『戦う』ということです。
単に球際を烈しくという事では有りません。

・チームがボールを失わないためにサポートして関わり続ける
・コントロールミスでのボールロストを減らす努力をする
・ミスした後に素早く奪い返しに行く
・もらえなくても可能性を信じて相手の背後に走る
・判断ミスを無くすために見る事を意識する

これ全てが八頭FCでの『戦う』の意味、サッカーの本質です。

むしろゲームではなく日々のTRの取り組み方にこの『戦い』は凝縮されています。

日本では勝利至上主義のチームと育成型チームをまるで対極にいるかのように表現され、育成型チームと呼ばれるものは、『自由』『戦いではない』といったイメージがありますが、『自由ではなく自立』『サッカーの深い部分での真の戦い』を理解する事が真の育成だと考えています。

中々中学生でこの本質を理解して高い意識で日々を取り組む事は難しく、高校生でも引退してから気付き後悔する選手も多いのですが、八頭FCの選手達はそこに到達できると信じています。

普段の日常のTRでコーチ達はテクニックや個人戦術の『質』を徹底的に真剣に追求しています。そこに選手達の『本質』が上乗せされれば成長は加速し、目指すべき、今は想像できないくらいの八頭FCに近づいて行きます。

今日は選手達にこの話をし、選手達も真剣に意識を変えると約束してくれました。

木曜日のTRが楽しみです。

スタッフ 大久保