今日は鳥取城北高校女子チームさんにお世話になりました。

いつも今一番必要な経験をするためにお願いさせて頂いています。

今回は城北高校さんは3年生Aチーム不在でしたが、前回からここまでの積み上げが確認できる貴重な機会となりました。

城北高校さんも選手の判断や狙い、正確性を大切にされていて、連続性のあるゲームが4本しっかりと行え、成長したもの、不足しているものを確認する事ができました。

現段階で他選手と比べて身体的にパワーとスピードが成長段階途上の選手も1,2年後の目指すサッカーに必要なテクニック(上手さ)が十分備わってきている事が確認でき、中2,3に自然と身体的な成長の差が縮まる時期がくるのが恐ろしく楽しみになりました。

スピードをある程度持っている選手も『見る』習慣が付いてきておりプレーの正確性、アイデアの引き出しの数が上がっていました。

試合をテレビ等でも見ていても分かる通り、高校年代や当然大学サッカーやプロもカテゴリが上がる毎に『プレースピード』は上がってきます。

ただそれは単純なスピードではなく
『連続性の有る、見る→判断→実行(変化)』
を高速で連続で正確に行う事ができるテクニックのスピードです。

試合中にコーチングで『スピードダウン』と『ヘッドアップ』という言葉を良く繰り返しますが、決してただゆっくりプレーして欲しい訳ではなく、『見る時間を作ってでもより有効な決断を選ぶ』『その結果チームとしてより早くゴールに迫る』という事が狙いです。

・大切な大人、指導者の視点

これまで多くの選手、他チームでも関わった選手が高校、大学でどうなっているかを見てきました。

指導者がこの育成時期にスピードや勢いを『今』勝つための手段として選手を見てプランニングしてしまうと、本来付けておくべき習慣やスキルを身に付ける機会を失います。

当然ですがそのスピードや勢いといった「体の成長時期の差に依存するもの」は自然に1,2年後の近い将来縮まります。

その長所に頼っていた選手は大切な他の伸びしろを失い、ただ頑張るしか無く自身の成長を楽しめれなくなり、成長時期の差でその長所が無かった選手は、長所ある選手を活かす為だけのチームの歯車となりサッカーを続ける理由を失います。

一方で『できる事を増やしていく』発想で、指導者も学び過ごすチームの3年間は成長し続け、それに体の成長がリンクし一番いい状態で成長線を描く事ができます。

これは高校サッカーでも必要な考え方です。



新チームのシーズンがスタートして4カ月。

3年生になった時までのプランを想像していましたが、想定よりもかなり早いペースで成長していますが、狙っている3年生になった時のサッカーにはまだまだ連続性とプレーの正確性、テクニックにはまだまだです。

テクニックでスピードを超える分岐点(中2の夏想定)まで後2,3歩届いていません。

逆に言えば成長する可能性ときっかけがまだまだ残されています。

サッカーを追及する道は続きます。

一緒に頑張りましょう!

スタッフ 大久保