長男から妻に連絡がありました。
「家に帰ったらアッパとオンマに話したいことがある」と。
その日は息子にとって3年間の高校サッカーが終わった日でした…
帰って来た息子に私と妻は笑顔で「お疲れさん」とだけ話しました。
ドライな息子ですがおそらく涙したあとだった思います。
また椅子に座るとこみ上げてくる感情を抑えられず涙してました。
それにつられ妻も感情を抑えられず…
口下手な息子はゆっくり私と妻にこう話しました。
「3年間支えてくれてありがとう。
オンマは毎朝4時に起きてご飯を作ってくれて、俺が雨の日も自転車で駅に行こうとすると車で送ってくれて
アッパは休みなく働いて、疲れてるはずなのに俺がアドバイスを求めたら真剣に聞いてくれて
俺のわがままで、サッカーがしたくて今の高校に通わせてもらってアッパとオンマには苦労ばかりかけてそれでも支えてくれて本当に感謝してます。
その感謝に応えるのは全国に出る事、全国の舞台に立ち成長した自分の姿を見せるのが唯一の恩返しだと思ってた。
それなのに…
今日チームとしてもたくさんのチャンスを作り出し相手ゴールに何度も何度も迫ったけどゴールすることが出来ず…
延長戦でも最後までゴールに向かったけど…
決着がつかず結局PK戦で負けてしまって…
試合終わって俺の中で絶望しかなくて…」
私は息子の言葉を遮りこう言いました。
「絶望する気持ちは分かる、今は心に整理がつくまでもう少し時間がかかると思う。
でもアッパからすると絶望どころか希望しかない。
サッカーを通して感謝する気持ちを学び、誰かの為に頑張ることを学び、そんな息子の成長した姿に希望しか持てない。
全国大会出場が大事なんじゃない、全国を目指すその過程が重要なんだ」と
妻も続いてこう言いました。
「大変だと思ったことは一度もない、何も苦じゃなかった。
むしろアヒョンに感謝したい、小学3年生からサッカーを始めてアヒョンの追っかけもしてこんなに楽しく、嬉しいことはなかった。
本当に今までありがとう」と
私は親らしい事はぜんぜん出来ませんでした。
今も出来てません。
自分の子供より、人様の子供を優先して…
それでも息子は私と違い立派に育ったと思います。
それには一番身近な家族の存在が大きいと思います。
時に厳しく、時に優しく接したアヒョンのオンマ(母)
疲れた体を癒してくれる歳の離れたアヒョンのトンセン(弟、妹)たち
無償の愛で包んでくれるアヒョンのハルべ(おじいちゃん)とハンメ(おばあちゃん)
その他も一緒に全国を目指した仲間、ご指導くださった先生方、民族学校の相手チーム、日本学校の相手チーム、そして…
サッカーがアヒョンを育ててくれました。
小さい頃、電車が好きだったアヒョンがサッカーをするとは思いませんでした^_^
人生これから、そしてその人生は自分の人生。
これからも自分の人生を自分で決め、自分で切り開いていけばいい。
失敗してもいい、また立ち上がればいい。
アヒョンなら大丈夫、これからも頑張れ。
めっちゃ遠くから見守ってます^_^
アッパ(父)