最初に

俺は矢島舞美さんのファンですw

ただ、いわゆるハロプロファン相手の演劇ではなく、今回は外の舞台に出演するということなので演劇ファンとしての視点でレポートを書いていることを念頭に置いたうえで読んでほしいかと



秦組 第三回公演「らん」(六本木・俳優座劇場)

演出家・作家の秦建日子さん主宰の演劇集団(劇団って言うには少し意味合い違うからね)


あらすじをざっと書くとこんな感じ


時代は多分江戸時代

赤谷(当時の身分制度で言えば士農工商の下に該当する)の少女「らん」が、とある村の少年「正太郎」に助けてもらい、10年たって覚えていたら云々(ぶっちゃけ下ネタw)と約束をする

それから10年経過

バカ殿に虐げられている村が、村の占いおババの予言に沿って救世主を探すべく正太郎を使者として送り込む
(ぶっちゃけ、村の女だれかれ構わず手を出した罰ともいうw)
正太郎は赤谷で成長したらんと出会い、彼女が占いおババの予言した救世主であることを知り、赤谷の仲間を含め村に招聘する
らん達の活躍もあって、一度はバカ殿一派を撃退することに成功したが、その後いろいろあって最後は…

ぶっちゃけ、ハッピーエンドではないが話の流れ的にらんが正太郎を斬るか、正太郎がらんを斬るかのどちらかしかないのでこんなところかな、と



主演はハロープロジェクト、℃-uteの矢島舞美さん


その他にも村井良大さん(仮面ライダーシリーズに出てた)や出合正幸さん(オーレンジャーだかなんかに出てた)といった、いわゆる特撮ヒーローものに出ていた人が主軸キャストにいるところからある程度アクションがあるのかなってのは想像できると思うが、見せ場は四回ある殺陣のシーン

(余談だが、矢島舞美さんもテレビ東京系、ピラメキーノG内で放送してる特撮ヒーローもの「ざっくり戦士ピラメキッド」に出てますw これ、スタッフはかなり本格志向)


特に最後の殺陣は、矢島さんをはじめとする用心棒的存在となってい「た」、赤谷の面々およびバカ殿側の用心棒・石影役のさんが魅せる修羅と言うか鬼気せまる表情に引き込まれる

(あ、出合さんはその直前に斬られて亡くなるわけで。公演の途中で亡くなっていくシーンにセリフが追加されたんだけど、そのセリフが加わったことによって最後の殺陣で見せる赤谷の面々の表情にリアリティーが増した)


そして、本来演劇ではタブーと言われる「主役が横向きで立っている」シーンが多いのも特徴


元々、矢島さんは女性としては身長が大きいうえに(村井良大さんと並んでもそれほど変わらない)、立ち姿がすごい美しいのであえて横向きに立たせてるシーンを増やしたのかな、とすら思う


村井良大さん演じる「正太郎」のキャラクターが「女たらしのごくつぶし」って部分が先に立ってしまい、「村のことを想っている」という部分が、最後の殺陣までほとんど出てこないのが物足りない気もするけど、開演前に必ずある秦さんの挨拶(前説)によると、「公演時間を120分に抑えろと言われていたが、作りこんでいくうちに長くなってしまい130分になった」とのことなのでその辺は仕方ないのかな


ただ、赤谷の面々に帰ってもらうことを告げる時に見せる「本当に申し訳ないんだけど…」っていう表情からそのあたりを読み取ることはできるけど、ね


DVDも出るようなので、DVDを手に入れる機会があればぜひ見てほしいなと