少し前になるが、2 ・5次元ミュージカルをみた。
そこで見たのは、クールな雰囲気の役者から感じる光。
真っ赤なライトの中の殺陣。
けど、私に見えたのは冷たい青い光と冷ややかな空気だった。
鳥肌が立つ。
長い時間じゃない。
数分間のシーンだ。
怖い。
冷たい鉄の感触。斬られる!
想像の翼に捕まれてしまったんだ。
引きづりこまれたら、その世界からぬけだせなくなる。
思わず、隣に座る娘の腕を掴んだ。
不思議そうな顔に「冷たい!怖い!」それしか出なかった。
昔から、錯覚をおこす。
本を読みながら、舞台を見ながら、映画を見ながら作品の中の一人になってしまう事。
その時の私は、戦いの様子を物影から見ている農民の一人だった。
物語が進む。
鉄が、温もりを感じさせる。
優しい。悲しい。人間味を帯びてくる。
ふわりとした温もりがこぼれ落ちる。
不思議な安心感で見終えたが、その役者さんが怖くなった。
悪い意味じゃない。
この人の作り出す世界に、引き込まれたら現実と創造の間で、自分は迷子になってしまうかもしれないと思ったから。

コロナという風は、全ての当たり前を覆していく。
けれど、不思議と人によって感じ方が違う。
風邪という人。
殺人ウイルスという人様々だ。

同じ風でも、台風は過ぎるまで恐ろしいけれど、そよ風には皆、髪をなびかせる。

いつか、皆が備えられれば、コロナにだって笑顔で大丈夫って言える時が来るはず。

今は、自分の最善とは何か。それぞれが考える時。
そんな気がする。 
その時が来たら、劇場で現実と空想の間で、また心臓をバクバクさせたいと思う。

暑い。
明日の天気は雨の予報。
青い空を目指し、泳ぐ鯉のぼりが爽やかさを感じさせてくれる。
長い休みは、何年ぶりだろう。
せっかくの時間。いい天気。
押入れを掃除しようと決めた。
まず、衣替えをする為に、冬物を洗濯する。
手袋、マフラー、帽子も。
部屋にいるぬいぐるみ達も、ベランダに座らされ除菌スプレーのシャワー。
衣装ケースを引っ張り出し、押入れの中も拭き掃除。
気を効かせた子供達が、お昼ご飯を作ってくれた。
ナポリタン。めっちゃスゴい量!けど、おいし。
昼からは、ゴミ袋にいらない物を入れてくれたり、雑巾を洗ってきてくれたり、手伝ってくれた子供達。
夕方には、すっきりした押入れと、ベランダに並ぶゴミ袋の山。
クローゼットには、春夏物が並んだ。
綺麗な夕焼けと、すっきりした部屋に、気持ちいい~!!
こどもの日だけど、子供達の優しさがありがたかった日。
「晩御飯、唐揚げとちらし寿司でいいか?」と聞くと「やったー!」と笑う姿を見て、元気をもらう。
「こどもの日やしな。」と言うと「おっきいけどな。」とまた笑う。
コロナに邪魔された普通の生活。
それでも、穏やかに過ごせるありがたさ。
世の中、大変な人達もいる。
何も出来ないけど、世界中のどこかで笑顔や歌声が聞こえているうちに、収束してくれる事を祈る。
日本の空に泳ぐ鯉のぼり。
龍になって、みんなの願いを叶えてくれないだろうか?



 「○○だから○○出来ない!」言ってしまう自分…なんてつまらない人だろう…。
 何でもない日常に、面白いをたくさん見つける。
 そう、心の目を大切に。
 これに老眼は、関係ないんじゃない?