背番号33 藤本 拓麻 【侍ストッパー】
KERIMONO/NO.33
TAKUMA FUJIMOTO
藤本 拓麻
組織には若い力が必要不可欠だ。
この若い力とは組織にとって刺激になり、そして動く活力になる。
FC☆蹴メンバー最年少だった松下勇もこのたび良い感じに
年齢を重ねたタイミングでFC☆蹴は若い力に目をつけることになった。
それが藤本拓麻だ。
最年少ながら、侍のような落ち着きを持った新卒
大半のメンバーが同じ年齢であるFC☆蹴だが、
そのメンバーたちとは年齢が6個も7個も離れている。
すなわち年齢の近いメンバーはチームにはいない。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、そんな世代の異なる藤本に
今後のFC☆蹴の命運がかかっていると言えなくもない。
藤本拓麻は昔から生粋のサッカー少年だった。
関西出身で幼い頃にサッカーをはじめ、
高校では単身山梨県の学校に行った。
この高校で、彼の学年がサッカー部一期生だったようである。
藤本が卒業してからしばらく後に、この高校が全国優勝をしているところを見ると
彼が在籍している時分から、高いレベルでプレーしていたことが窺える。
そんなサッカー留学を経験した彼も高校を卒業すると、
関西に戻りたいという気持ちが芽生えたようだ。
希望通り関西の大学に進学し、サッカーは体育会系の部活動として続けている。
FC☆蹴の中で、大学の体育会系サッカー部に所属していたのは
恐らくキング古本ぐらいである。
余談だが、大学進学にあたって自分が進む学校を選ぶ訳だが
青春時代をサッカーに捧げ、かつ関西から離れた山梨県に長くいたせいか、
関西方面にどんな大学があるかわからなかったという話だ。
結局いまいちわからずに、入れる大学に入ったとも言っていたが、
これはあくまで冗談だろう。
ただ、割とのんびりした彼ならあり得ない話ではないかもしれないと思ってしまう。
いずれにせよ、結果的に入った大学では良い仲間に恵まれて
体育会系のサッカー生活はここで終わりを迎えることになる。
小学校から大学まで、そんなサッカーをバリバリでやってきた藤本を
FC☆蹴が迎えることになる。
藤本とFC☆蹴の出会いは偶然と言ってしまえば偶然である。
しかし、藤本がFC☆蹴のキャプテン石川に知り合った以上、
そこで勧誘を受けたのは必然であったのだと思う。
勧誘を受けるにあたって、もちろんサッカーの実力は申し分ない。
これまでメインでやってきたポジションはセンターバックだが、
足元の技術にも長けており、短いパスの精度も高く視野の広さをも持っているため
助っ人として参加していた頃から、フットサルにもすんなりフィットした。
献身的なプレーも得意で、まわりのメンバーからは一緒にプレーしやすいと評価が高く、
杉本からもそのプレーを絶賛されたほどである。
しかし、サッカーの実力以上にチームへの勧誘を急がせたのは
他でもない、藤本拓麻の人間性だった。
もちろん、会社の先輩後輩という関係性を考えるとある程度は
当たり前のことなのかもしれないが、それを抜きに考えても
藤本の礼儀の正しさ、受け答えの丁寧さ、謙虚な姿勢、自己犠牲の精神は素晴らしく、
それだけでなく橋本大希や松下勇が持っている後輩特有の人懐っこさも持ち合わせている。
話を聞いてるようで実はヘラヘラしているだけで聞いていない、そんな一面もあるが
それもご愛嬌である。
いじられてナンボといったFC☆蹴の文化の中で、真面目な性格で上手くやっていけるか
というところが少し心配されていたが、加入してすぐに「新卒」「ドングリ」「イガグリ」といった
愛称でいじられている彼を見ると、杞憂だったようだ。
チームに年齢の離れたメンバーが入るということは大きなメリットと同時に
同年代のノリだけで片付けてはいけないことになる、つまり気を遣うことになる。
そして、チームに入る当人からすると、年齢の離れたメンバーばかりの集団に
飛び込むということは相当な気を遣うことになるだろう。
それでもチーム加入を決めてくれた藤本。
ひとつふたつではない年齢の差を飛び越えてきてくれた彼に対し、
気兼ねせずに心の底から楽しめる、つまり同年代と同じように
チームに溶け込める環境を作るのは、キャプテンをはじめとした
ひとまわりも年の離れたメンバーたちの使命でもあると思う。
今後、FC☆蹴が藤本のような若い力を取り入れて行くのかはわからない。
彼が加入したという経験が、ひとつのモデルケースとなる可能性はある。
しかし、それ以上に、藤本拓麻という男が今後のFC☆蹴を引っ張る
若き原動力になってくれることを願ってやまない。
☆PERSONAL DATA ―――――――――――――――――――――
■主なポジション:
CB、FIXO
■ニックネーム:
ふじもん、じゅんご、新卒
■別名:
侍ストッパー
■入団時期:
2013年
■好きなチーム:
ヴァンフォーレ甲府■好きなサッカー選手:
ジョン・テリー■試合前にテンションを高める曲は:
終わりなき旅■メンバーに勧めたい映画は:
タミーナル■好きな女性のタイプは:
ゆるふわっな人★HISTORY ―――――――――――――――――――――――――
キャプテンの職場のお手伝いに来てくれた縁で知り合い、サッカー経験値は抜群に
あったため、助っ人で参加してもらうこととなった。近頃の若者は、とぼやく
年頃にさしかかってきたFC☆蹴メンバーも彼の礼儀正しさに感心し、チームに
正式加入することとなった。現在チーム最年少メンバーである。
☆RECOMMEND ―――――――――――――――――――――――
自分と同じ時期にFC☆蹴に入った貴重な存在。
基本的に謙虚な姿勢の彼だが、若さ溢れるパワーで
これからのFC☆蹴を盛り上げて行こうという情熱もあわせもつ。
いじられ役もこなせるのでまさにオールラウンドプレーヤーである。
(#28 SUSUMU YAMAMOTO)
★PLAY STYLE ―――――――――――――――――――――――
相手と向かいあってボールを奪う刹那の静かながらも迫力のある様子は圧巻であり、
それは侍の真剣勝負を思わせるほどだ。知識と経験値からポジショニングにも優れ、
個人戦、組織的な守備の両方に絶対の安定感と自信を持っている。
ピッチを俯瞰して見ることができる広い視野も持っているので、タイミングを見計らっての
前線への飛び出しとワンツーでフィニッシュまで持っていく。ボディバランス、空中戦、
パスセンスに加え、楔でのプレイも習得し、チームの新時代を牽引していくだろう。
☆MEMBER'S VOICE ―――――――――――――――――――――
■どんぐりみたーい。素朴。
(【癒し系】 #14 武中 硬太)
■全体的な基礎能力がしっかりしている所
(【ボディバランス】 #44 松下 勇)
■いつも笑顔、お手本のようなスマイル。でも話聞いてないのに笑ってることも。
(【スマイル】 #18 石川 雄介)
☆SIDE STORY ―――――――――――――――――――――――
◆趣味は囲碁、読書。すなわち侍。
チーム最年少、他のメンバーとひとまわり違う訳だが、落ち着きでいうとチームトップクラス。
それもそのはず、趣味は囲碁と読書であり、まるでバカボンドに登場しそうな人間である。
オシャレ番長でテーマが袴であれば、優勝候補筆頭である。イメージで。
◆関西→山梨→関西というジャーニーボーイ
少し変わった経歴を持っている。関西出身でありながら山梨県の高校に進んでいる。
サッカー部第一期生として活躍した後、進学をしようとした際、関西に帰りたいが
関西にどんな学校があるかわからず、入れるところに入った。真相はいかに、的な。
◆見た目は素朴、真面目だがいじられ上手でもある
会社に入社間もなくして髪型がいがぐりみたいだと言われたことがある。FC☆蹴に加入して
間もなく頭がどんぐりみたいだと言われる。真面目なのに。BBQに行くと子供に水鉄砲を
かけられる。名前があるのに新卒と呼ばれる。素朴なのに。ポテンシャルの高さをうかがわせる。
★CONNECTION ―――――――――――――――――――――――
◆藤本拓麻×山本晋
同時期にチームに入ったメンバーは仲良くもなるし、ライバルにもなる。このふたりは年齢は
大きく異なるが同期入団としてお互いを尊重している。実は誕生日が近く、ユニフォーム授与式と
誕生日パーティを同時開催した縁がある。藤本は酔うと赤どんぐりになる。
◆藤本拓麻×石川雄介
会社の後輩になる藤本を即座にFC☆蹴にスカウトした石川。メンバーの勧誘に関しては慎重(?)
な石川だが、藤本に関しては今この場で誘っておかなくてはならないと「ビビビ」と来たという。
石川にとってお気に入りの後輩だが、まわりからはパワハラではないのかと心配の声も。
◆藤本拓麻×武中硬太
藤本と初対面で武中はどんぐり、もしくはいがぐりのようだと感じたようだ。藤本の謙虚さを
武中も認めているようでメンバー加入時もすんなりと賛成の意を示した。武中の職業が
ひよこのオスメスを見分ける仕事だとホープ軒で聞いた藤本はしばらく笑いが止まらなかった。