背番号42 大江 航 【エル・マタドール】 | 蹴り者 ~FC☆蹴の仲間たち~

背番号42 大江 航 【エル・マタドール】

KERIMONO/NO.42

ATARU OE

大江 航



通な男。大江航。


大江は至って普通な男である。

運動神経は普通に良くて、バスケットボールはもちろん、サッカー、野球、

最近では湘南の海でサーフィンもこなす男だ。


センスも普通に良い。


ファッションもシンプルでお洒落、読書も幅広くするし昔は美術も得意だった。

中学・高校とキャプテンを務めるほど人望もあり、

コミュニケーションも得意でまわりから慕われるタイプだ。


大江に対して良くない印象を持っている人間をみたことがないし、

それこそ欠点という欠点を見たことがない。


そんな普通な男。

大江航は本当に普通なのだろうか。


“普通”に生きるのが難しいこんな時代


から、何をやっても難なくこなしていたのが大江航である。

バスケットボールをメインとして昔から取り組んできた。

中学校、高校ではキャプテンとしてチームをまとめた。


サッカーもこなすし、野球やその他の球技、水泳や器械体操などそつなくできる。

学校の授業の美術では通知表も高い数字を取っており、勉強も普通にできる。

身長も高く、シンプルなものを好む服装もオシャレである。


非のうちどころがない、と言えば当てはまるのだろうか。


しかし、彼は飢えている部分があった。

なんでもそつなくこなすことができるのは、ただ単に“器用貧乏”なだけではないか。

「普通」という表現で収まりたくない、凡人とは言われたくない。

そう考えてしまうことが真面目である、と言えなくもないが

そんな自分と戦いながら、彼はチャレンジをしていた。


中学時代から通っていた美容院では、美容師に対してこう注文したらしい。


「ロベルト・バッジオのような髪型にしてほしい」


美容師はさぞ困惑したことだろう。

ロベルト・バッジオはイタリア人である。直毛ならまだしもそうではない。

また髪を後ろでくくっており、世界のサッカー界でも独特な髪型をしている。


美容師はこう言ったそうだ。

「髪質が違います」

そりゃそうだろう。


時は過ぎ、浪人時代には煩悩を断ち切り勉強に集中するために、頭を丸めたのだった。

しかし、その丸め方がそれまでの大江からは想像できない

お洒落な風合いにかけるものだったため(自分への戒めもあったと思うが)、

まわりかた大層いじられることになった。


その他にも、ヒッチハイクを繰り返して遠くまで行ったこともあるし、

橋本遼平とヨーロッパへ行ったときは、現地の人に橋本は日本語でなにか言われたのだが

大江は中国語でなにかを言われたようだ。

石川の結婚式二次会では、AKB48のDVDをビンゴで引き当てた。テレビが無いのに、だ。


大江航という男を見ていると思う。

“真面目な性格”が個性になる、そんなことがあるということを。


彼は普通に生きていれば、普通の人生、流れからそれない道を歩いていく。

もしかしたら勘違いかもしれないが、なんとなくそういう道を辿るような気がする。

そして、彼自身は“普通の道”を自ら“それる”努力をしているように見える。

それが結果的に彼の魅力になっているように見受けられる。


大江が受験勉強で見せた姿はストイック以外の表現ではあらわせることができない。

朝から晩まで夜通し勉強をしていた。遊ぶ場にもあまり顔を出さず、

まわりの人間が心配するほど根を詰めて、集中していた。


そして見事に結果を出した。


昔から何でもそつなくこなしてきた“器用貧乏”なところがある彼だが、随所で

人に真似できないような努力をし、人が真似することができないような成果をあげることがある。

それはきっと「自分はやればできる」ということを知っていることと、

「やらないと普通のところで終わってしまう」というように思っているのかもしれない。


真面目で素朴で温厚。

彼のまわりにはいつも人が集まる。今も昔も変わらない。

それは人づきあいに関しては不器用で、“それなりの付き合い”では終わらせない

彼の性格を表していると思う。


“普通”を嫌い、そこから遠ざかるべく様々な経験と血の滲むような努力を

繰り返してきた彼はいつの間にか“普通”という枠を超えてしまい、

あらゆることが高水準である。


総じて「普通」であることには変わらないのだが、

「普通」であることが難しいこの世の中であれば、もはや「普通」である自体

異質であり、とてつもなく個性的なのかもしれない。


大江航は「普通」と「個性」をあわせもつ。

ハイブリッドな男である。


☆PERSONAL DATA ―――――――――――――――――――――


主なポジション

CB、SB、FIXO、PIVO

ニックネーム

おおえ、おおえちゃん

別名

エル・マタドール

入団時期

2003年

好きなチーム

清SHOW

好きなサッカー選手

エディ・ジョーンズ(元レイカーズ)

試合前にテンションを高める曲は

はじまりの合図(ケツメイシ)

メンバーに勧めたい映画は

フェイク

好きな女性のタイプは

笑顔のイイ人

★HISTORY ―――――――――――――――――――――――――


大江、橋本遼、石川の3人は幼い頃から同じマンションで過ごし、成人を迎えても

その縁は切れることは無かった。マンションでサッカーをするときは“清SHOW”と

名づけたチームで活動していたが、それはそのままFC☆蹴に引き継がれた。

背番号42はNBAのスタックハウスをモチーフにしているという。


☆RECOMMEND ―――――――――――――――――――――――


彼には昔憧れていた。

そう、中学時代だ。いち早く美容室に通いだしたから。

ジーンズや靴もオシャレで。カリスマだったよ。

中学のときは。


#18 YUSUKE ISHIKAWA


★PLAY STYLE ―――――――――――――――――――――――


各身体能力のバランスが取れており、得点能力に非常に優れたプレーヤー。

長身で手足のリーチも長いため、相手よりワンテンポ先にボールに到達することが可能。

ヘディングの打点も高く、お盆に5得点宣言をして臨んだフットサルでは8得点を叩き込んだ。

しかし、彼の何よりの持ち味は長年のバスケットボール経験で培った、その守備能力。

フットワークを駆使したマンツーマンのマークとポジショニング、スクリーンアウトにも近い

接触プレーも厭わない。スタミナも豊富で相手は彼を振り切るためには相当な苦労をする。


☆MEMBER'S VOICE ―――――――――――――――――――――


石川の意見同様。かっこよかった、もう昔の話だけどね。

 (【へアースタイル】 #21 橋本 遼平)

年に一回ぐらいしか見ないけどあのセンスには驚かされます

 (【ゴール嗅覚】 #22 中山 眞徳)

そのうちうまくいきますよ。大江さん頑張ってるから。

 (【メンタリティ】 #14 武中 硬太)


★TITLE ――――――――――――――――――――――――――


オレ★チャン2012 【ディフェンス】 3位
オレ★チャン2012 【ヘアースタイル】 3位


☆SIDE STORY ―――――――――――――――――――――――


アパレル関係で働く女性も認めるファッションセンス


手足が長く、身長も昔から高いためスタイル良く見える。さらにファッションのセンスも

良いため、ジーンズやスウェットといった定番のものから革ジャンなど着こなしが難しそうな

ものまでさらっと着こなしてしまう。そのセンスはアパレル関係で働く浅田も認めたほど。


部屋にテレビなし、仙人のような達観した男


大江の部屋にはテレビが置いていないという。それも結構昔から。本人曰く「見る時間が無いから」

とのことだが、もともと読書家であり、平日はバリバリ働き、休みの日にはサーフィンに没頭する

彼ならそうかもしれない。しかし橋本曰く話題についてこれないから面白くないとのこと。


テレビゲームでは、決まったキャラクターを使うのがポリシーである


大江航はテレビゲームをするときに使うキャラクターにこだわる。通称ダンジョンではアルダン、

通称ドカポンではシーフ、通称ポイポイでは金髪のやつ、そしてドラクエ5ではビアンカを嫁に選ぶ。

しかし小学生時代、上級生にからまれて抵抗する大江がバルログのような構えをしたときは驚いた。


★CONNECTION ―――――――――――――――――――――――

大江航×橋本遼平


オレ★チャンで「男前」「ファッション」等で票を集める橋本遼平がセンスが良いと認めて

いるのがこの大江航である。しかし、それは大江がジーンズでお洒落にサッカーしている頃で

頭を丸めたあたりから、その印象は大きく変わってしまったそうだ。まことに残念である。


大江航×中井祐貴


中学時代、バスケットボール部でともに汗を流した仲間。当時キャプテンだった大江は

チームが分裂するような形になった際に中井が離れていったのは残念だったと語った。

不器用で努力の天才大江と器用で真の天才中井という対象的なふたりという印象がある。


大江航×玉井隼人


玉井隼人が本気で鬼ごっこで追い掛け回したと言えば、その相手は大江航だろう。

小学生時代、玉井は鬼ごっこ中に「ぬおお、許さん!大江航!」と言いながら

大江を追いかけたことがあった。あの毎日の本気具合も今では良い思い出である。