背番号19 柴田 憲一 【ジョーカー】 | 蹴り者 ~FC☆蹴の仲間たち~

背番号19 柴田 憲一 【ジョーカー】

KERIMONO/NO.19

ENICHI HIBATA

柴田 憲一



ーム史上、もっともドラマチックな入団をしたのは彼ではないだろうか。
柴田憲一とFC☆蹴。この出会いは果たして、偶然だったのだろうか。
それとも必然だったのだろうか。


サッカーを通して仲間になるということ


も混ぜてください。彼と会話したのはこのときが初めてだった。


場所は中野南公園、FC☆蹴がフットサルを本格的にやる前に

よく利用していた公園だ。大きさはそこそこあって、サッカーボールで

6対6、7対7なんかで試合をしていた。


誰かの友達であれば話は別だが、まったく見ず知らずの人間からの

突然のオファー。人数は足りていたはずなので、普通に考えれば

拒否していてもおかしくはなかった。

しかし、拒否させなかったのは柴田の“魅力”によるもの

だったのかもしれない。


髪型こそ少しパーマがかかったような感じだったが、外見としては真面目そうな、

そして、少し大人しそうな印象だった。

聞けば、年齢はその時からいた主なメンバーのひとつ下。

サッカー経験を問うと、高校までバリバリとやっていたという感じだった。


現在もいわゆるメインの世代より年齢が下のメンバーは複数在籍している。

しかし、今いるメンバーとは少し違った「年下」。

橋本大希や松下のような、後輩特有の可愛らしさといった感じは無かったが、

誠実で真面目、そして口数は少ないがチームを想う熱意は随一だった。


実際に中野南公園で柴田とプレーをしてみると、その動きにエゴはまったく無く、

受け手に優しいパスと味方を活かす動きを繰り返していた。

GKやディフェンダーとしてプレーすることも苦とせず、

特にGK経験者であったこともあるが、ゴールマウスでは絶大な存在感を誇った。


彼がつけている背番号『19』にはひとつのエピソードがある。


実は19番にはもともとの注文主がいたがお金が払えない理由で、

ユニフォームを取りに行かず、チームに加入することはなかった。

ユニフォームは石川が立て替え、空位になってしまったまま存在していた。


その頃、知り合った柴田にそのことを話すと、快く

19番で構わないと、そのユニフォームを購入してくれた。

当時の話だ、空き番号が多い中で、今思えば、他につけたい番号があったかもしれない。

彼の遠慮、気遣い、優しさだったのかもしれない。

しかし、石川が柴田に感謝したことは言うまでもない。


今、彼は何処にいて、何をしているかはわからない。

一度、FC☆蹴のブログにコメントがあったが、こちらからの返信に対して

再度の返信は無く、それが本人だったのかもわからないままである。


ただ、当たり前だが、今でも彼はFC☆蹴の一員であり、

また一緒にボールを蹴ることができる日を待ち望んでいる。


何処かでこれを読んでいることを願って。



☆PERSONAL DATA ―――――――――――――――――――――


主なポジション

OMF、GK、PIVO、FIXO

ニックネーム

しばちゃん

別名

ジョーカー

入団時期

2003年

好きなチーム


好きなサッカー選手

市川 大祐

試合前にテンションを高める曲は


メンバーに勧めたい映画は


好きな女性のタイプは



★HISTORY ―――――――――――――――――――――――――


中野南公園でFC☆蹴が草サッカーをしていたところ、端っこでひとりでボールを

蹴っていた青年が声をかけてきた。一緒にサッカーがしたいということで

一緒にやってみると、とても上手く、また福井県から就職して出てきたということ

だったので、すぐにチームに勧誘して、空位だった19番をつけることになった。


☆RECOMMEND ―――――――――――――――――――――――


彼ほど熱いプレーヤーは見たことないね。
「キャプテンがもっと声ださないと!」と叱咤されたこともあった。
そのとき、思わずこう言ったよ。


「うん!」てね。


#18 YUSUKE ISHIKAWA


★PLAY STYLE ―――――――――――――――――――――――


ドリブル、シュート、パス、全ての能力に長けており、1試合走り続けることが

できるスタミナも持ち合わせている。実際の試合では、その視野の広さから

トップ下・司令塔のポジションを務めることも多く、フリーキックのキッカーだったことも。

技術もさることながら、やはりのその魂のこもったプレーこそが一番の魅力だろう。

苦しい局面で周りを鼓舞するメンタリティと、最後まで諦めずプレーを続ける

ハートの強さ。能力的にも、精神的にもチームを牽引できるプレーヤー。


☆MEMBER'S VOICE ―――――――――――――――――――――


試合中に上下関係なく声を出していたのが印象的です
なんでしたっけ、キャプテンも言われてましたよね(笑)

 (【メンタリティ】 #2 浅田 早織)


☆SIDE STORY ―――――――――――――――――――――――


青年は働くために神戸にやってきた


地元は福井県であり、就職をして神戸は深江にやってきた。仕事は電力関係

であり、会社の寮が深江にあったからである。

栄公園も近かったので、公園での練習にもよく参加してくれた。


自分不器用ですから、という佇まい


服装は爽やかな印象で、髪型もはじめはクルっとしたパーマだったが、あるタイミング

からソフトモヒカンになった。体格も良く、見た目にも男らしさを兼ね備えていたが、

どちらかというと無口で硬派な印象だ。そう、高倉健さんみたいな。


クールだが、内面は熱い。修造より熱い。


無口でクールな外見だが、サッカーやフットサルに対しては、チームで一番熱い。

キャプテンに対しても、声が出ていなければ真剣に注意をするほどだ。

しかし、普段は先輩をたてる礼儀の正しい青年であることも間違いない。


★CONNECTION ―――――――――――――――――――――――

柴田憲一×石川雄介


前述の通り、キャプテンでありながら一番柴田憲一に注意を受けたのは石川である。

しかし、そこには誠意が込められていたため、素直に受け入れることができた。

消息を絶ってから一度、ブログに書き込みがあった。以来、石川はフェイスブックなどで探している。


柴田憲一×露口達広


誰に対しても、分け隔てなく接することができる露口は昔から年下に慕われることが多い。

柴田とも仲が良かったようで、ふたりで話している場面をよく見かけたように思う。

明らかに露口の方が年下には見えていたのだが・・・。


柴田憲一×古本智大


柴田が加入したのは2003年。第2期メンバーがいっせいに加入したときのことだ。

トップ下のポジションで柴田と古本は相手からすると、とても脅威だっただろう。

米本や卜部もいた「FC☆蹴」ってちょっと凄いやん、という感じだった。(北田もいる。)