先に宣言しておきます。今回は辛口ブログです。

ビジネス経験の浅い社会人(いや、社会人経験の長さは関係ないかも)
や MBA学生が陥る最大の間違い。

それは

「あの経営者は(戦略の内容)頭が悪かったから失敗した。
 私が代わりにやればもっと上手くできる。」

の言葉に集約されます。

私から言わせれば、はっきりいって、
発言している MBA学生よりも大企業の経営者の方が相当頭が良いです。そして相当色々なことも知ってるし、勉強もしています。

しかし、

それでも失敗することがあります。
(机上の原因だけで、根本的原因を探求できない MBA学生はやっぱりたいしたことないと思います。)


実際、経営企画室で経営陣と一緒に仕事をさせていただきましたが、経営陣は皆さん頭が良いし、経験もあり、そしてよく働いていました。(ただ、某国内企業の経営企画室出身の先輩に聞くと、国内企業は役員になると、出世競争に疲れたためか今までよりもあまり一生懸命働かなくなることもあるらしい。(笑))

それでも結果として、上手くいかないことはありました。
理由は、ここで詳しく触れられないですが、戦略以上に人間的な部分が大きかったと私は思います。それは、戦略が人間的問題のために実行できなかったことを含みます。


もし、発言のような考えをされている皆さんに質問です。

では、長年勤めている会社の業績が悪いときにいきなり社長をバトンタッチされて、社員のリストラを大量にしなければならないとすると即刻断行できますか?そして、2度目もリストラする必要があればそれを躊躇なくできますか?

リストラの時に
・今まで毎日仲良くしてた社員をいきなりバッサリきれますか?
・自分の経営の責任ではないにしろ、文句を言わずいられますか?
・1度目リストラした元社員に恨みの抗議を受けた後で、2度目も躊躇なく実施できますか?
・経費削減しろ、躊躇したら時間がロスなど周りは騒ぐ。そんななかで冷静に決断できますか?
・リストラする時はだいたいが優秀な人間から辞めていきますが、その後の V字回復に自信ありますか?
・リストラ後の暗い雰囲気の会社を、リストラの責任者であるあなたの力で明るくできますか?
...

かなりのストレスフルでハードな決断と仕事です。
それを貫徹するには相当メンタルの強さが必要です。


ゴーン社長のように社外から社長になって上手くいくパターンが多いのは、案外人間的な問題に囚われる環境にいなかったからかもしれません。(ゴーン社長はもちろん、メンタルの面でも相当優れた人だと思います。)



私は正直、
人を大切にする経営を目指しているので
このような場合、リストラを断行するにしても
ストレスなく決断することはできないです。


ですが、このような問題が起こることを知っているので、
日々様々な人間的問題を想定して、対処を事前に
シミュレーションします。事前の準備とその場の
状況分析で決断するしかないと思ってます。
もちろん、想定外の出来事なんて多々ありますが、
大きな問題となることは同じ原因が多いものです。



諸先輩社長の皆さんは、どうでしょうか?



同じことを元産業再生機構COOの冨山社長が仰ってました。
まさに冨山社長の言うとおりだと思います。

私も冨山さんのようなストレス耐性をもつよう鍛えています。
指一本の執念が勝負を決める/冨山 和彦
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企業の失敗は、私の経験上でもそうでしたが、
戦略の問題よりも人間的な問題が理由となることのほうが多いです。
(人間的な問題に関しても記述がありますのでご参照ください。)

産業再生企業にお世話にならないまでの大企業であってもこのことは同じだと思います。逆に再生機構に入るレベルでない企業の方が、緊迫感が薄いため人間的な問題で変われないことが多いんじゃないかと思います。



少し勘違いしている MBAの学生さんや社会人の皆さんは、冨山社長の本を読まれたほうがよろしいかと思います。少なくとも勉強や自分の職務だけでストレスを感じるレベルのストレス耐性の人は、大企業の社長にはなれないと思います。



みなさん、





ビジネスは机上で起こるのではなく、


(ビジネスは)現場でおこるんです。



だから



ビジネスは人間くさいんです。




そしてそれが


苦しくても楽しいんですよ。