アメリカで利用される車にはコンピュータ診断用のインターフェースOBDⅡ搭載が義務化されており、日本車でもドイツ車でも韓国車でもアメリカに輸入される車にはこれが装備されていないと輸入そのものが認められないとか。で、コンピュータ診断として得られる情報ってどんなものがあるかというとエンジン回転数や冷却水温、吸気温度、燃料レベル、電圧など。車種によってはブースト圧までわかる。

一方サーキット走行などでのクルマの種々ステータスをモニタリングするのにはエンジンルーム内の各所にセンサーをつけてコクピットに計器類を搭載するのが一般的だ。たとえばDefiに代表されるようなメーター類がそれだ。
しかし、センサー類を新たに設置するのはなかなか難しい。たとえばラジエータ内の水温を計測する水温計はラジエータホースを分割して間にセンサー用のカップリングを挟み込まないといけない。油温計はオイルフィルタとエンジンの間にアダプタをつけたりドレンボルトにセンサを組み込まないといけない。また、エンジンルームからコクピットへの配線/配管も容易ではない。

ところがこのOBD2から情報を得ることができれば余計なセンサ増設が不要になる。元からついているセンサの情報を横取りして利用する。そんなパーツがこのELM327だ。しかもBluetoothで通信するので配線が全く不要なだけでなく、電源すらOBD2ポートから取得する優れもの。

問題はポートの位置が車種によって異なるということだが、アメリカにも多く輸出されている我がAP1/2は実にわかりやすい位置にある。元々診断目的のポートなのでわかりにくい位置にあっては問題という話もあるが。

場所はダッシュボードの助手席側下面中央より。

AP1だとどうやら運転席側らしい。

そこに挿すだけ。
実にわかりやすい。
受信するのはAndroid端末。

アプリは種々あるが今回はメジャーな「Torque」にしてみた。

様々な情報が得られる。

*がついているのがその車種で実際に得られている情報。

一番嬉しいのはインマニ圧。

吸気温や水温もわかる。ただし油温と油圧はAP2では感知できないらしい。前から油温計はつけているしアダプタ設置済みなので油圧もセンサをつけるだけで計測は可能だからまぁいいとしよう。

Xperia miniでは4個までメータ表示可能。

このほか数値のみの表示やグラフ表示も可能。

たった$54のドングで数万円に相当するセンサ代+メーター代+工賃が浮いた。

ちょっと大型だが$29という安いドングもある。安いだけが取り得の大画面中華Androidとかなら多くの情報表示が安価でできる。ちなみに1.6のメガネケースでもキチンと動く。(再確認すると接続はするが信号を受信しないことが判明。プロファイルの問題か?)面白いことにHUDモードという表示モードがあり、フロントガラスに反射させて投影させるための鏡面表示モードがあった。

さらに調べてみるとiPhone対応のアダプタ+アプリ(有料)も世の中には存在し、φ60mmのメーター型有機ELディスプレイなんかもあったりしてOBD2ポートを利用したカーアクセサリはアメリカを中心に結構発達していることがわかった。とりあえず自分的にはメーターコテコテは嫌いなので当面は手持ちのAndroidで遊んでみる。正直表示するステータスもそんなに多くなくていい。というより時速180km/hで読める情報はそんなに多くない。せいぜい温度管理ぐらいだろう。

いずれにしても、少ない投資でここまでできるのだからやっぱりAndroidは侮れない。