
リバーサルフィルムで撮った写真というのはデジタル画像のRAW現像でいじったとしても出せない深みというものがある。それがどうしてそう感じとられるのかはボクにはまだわからない。中学生の頃、なけなしのお金で買った12枚撮りのリバーサルと父親のOM-2で撮った近所の紅葉はとても自分で撮ったとは思えないくらい美しかった。
Hasselbladのデジタルバックは高価でとても買えたものではないが、社会人として給料をもらう身となった今ではブローニーのフィルムを買うのはそんなに難しいことではない。実家で使われることなく防湿庫に入ったままのかわいそうなカメラたちをそろそろ動かしてやろうかと考えはじめた。
Hasselbladのフィルムマガジンはマガジンスライド(遮光板)を入れないと外すことができない構造。
ところが、そのマガジンスライドの出し入れがギクシャクする。
黒い糊状のものがベッタリとくっついてくる。こ、これがモルト劣化というものか?ちなみにベンジンでキレイに拭き取れる。
マガジンの経年劣化について調べてみると、このA12マガジンはフィルムのコマ数カウンターの不良、巻き上げ精度不良、光線漏れなどのトラブルが生じるらしい。ほとんどの場合修理に出さないといけないらしい。この手のメカの修理というのは往々にして高価だ。
うーん困った、とマガジンスライドを引き抜くと・・・
ギャー。何か出てきた。これがマガジンスライド挿入部の隙間の光を遮るパーツ、テレンプというらしい。
分解して構造を確かめる。
どうもモルトが貼られていた跡があるが融けてなくなっている。このままでは光線漏れは必発だろう。
ちなみにハッセル修理専門店などにこの光線漏れの修理を依頼すると7000円以上かかる。こんなヘニャヘニャのフィルム状の消耗品に、だ。自分でモルト買って貼って何とかならないかとも思ったが、これで解決しないのも困る。何といっても写真撮って現像しないと確認できない異常だし。
ヤフオクで「テレンプ」を探しても出てこない。つかテレンプって何語?英語だとなんていうの?え?Light seal?そのまんまじゃんw。
で、eBayでアッサリ発見、$14。修理を送料込みで考えると8000円近くお金浮いた。これでフィルム買おう、Velviaとかでいいのかな。