

知らない町に来て観光スポットを見て歩くのは立派な「旅行」だ。その土地の名産を食べたり、買うのもそうだ。
歴史上の著名人ゆかりの地を訪問し当時に思いをはせるのもいい。
だがバイク旅をしているとそういう旅行は結構つまらないと思えてくる。みんなが行くところに自分も行っているだけだからだ。
絵はがきや旅行雑誌で見た景色を肉眼で見て「おー」と感動する。それもアリなのだが、見える映像は天気や季節が違えど基本は同じだ。
あてもなく気まぐれに向かった先のほうが色々面白いことがある。地元の人と話をしたり意外な風景に出会ったり。
楽しかった、と思えるのは実は予定外の出来事だったことが少なからずある。
それこそが「旅行」じゃない「旅」なんだろうな、と最近思う。
ホテルを出てどこに行こうか悩んだある朝、とりあえず海に向かってみようとレンタカーを走らせて松山観光港に向かった。
雨がやんできた頃に次男は眠ってしまい、自分は子守で車内残留、カミさんと長男が港の散歩に出かけた。
するとしばらくしてカミさんだけが帰ってきた。
長男を捜しに出かけると・・・。
釣り人のオッサンと仲良くなっていたw。
おじさんは小魚を釣っていた。冷凍アミエビをいれた小さいカゴを糸の先につけて沈め、水中拡散したエサめがけて集まった小魚が糸の途中についた針をエサと間違えて食うことにより釣るシステム。時々体やヒレにも引っかかって釣れる。
魚はウルメイワシ。このほかにも小アジも釣れていた。
どう見てもお前、爺さんと釣り来た孫にしか見えないぞw。一昨年ディズニーランドに連れて行って全然楽しくなさそうだった子供たちを見て、こいつらの嗜好は自分に少し似ているのかな、と思った。
昔クルマのCMで「モノより思い出」ってのがあったが、本当にそう思う。
はるばる遠くまできて一番楽しかったのが知らない港の魚釣りだった、そういうのって悪くないと思う。
そういや去年の夏も芝公園のザリガニ釣りが一番楽しかったって言ってたっけ。あれも予定外だったな。