先日みかんの消費量が激減している、とのニュースを見ました。


「1980年には1人当たり年に14.0キロ食べていたのが2009年には5.0キロに、1世帯当たりの支出金額も1990年には9334円だったのが2012年には4480円と半分以下になった」らしいです。


そのニュースでは若者のくだもの離れと共に「こたつでみかん」という環境が減っているからではないかと言っていました。


そこで今回はみかんの栄養価を再認識してみようと思います。



《みかんに含まれる栄養素とその効果》


●みかんの実

「ビタミンC」…免疫力をアップ!この季節には注意が必要な風邪の予防や風邪をひいてしまった後の細胞の修復にも効果を発揮。


「クエン酸」…ダイエット効果、便秘の解消、疲労回復効果があります。


「βクリプトキサンチン」…みかんのオレンジ色の色素の一種です。最近ガン予防効果があることがわかり、注目されている成分です。


●みかんの袋、スジ


〇「ペクチン」…水溶性食物繊維の一種です。みかんの袋や房には、このペクチンが実の4倍も多く含まれています。コレステロール値を下げるはたらきもあります。


〇「ヘスペリジン」…血圧が上がるのを防いだり、毛細血管を強化して、血管と血液を元気にする効果があります。


他にも、β-カロテンや、ビタミンB群、ビタミンE、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。


《みかんの食べ方》


上記にも書いたように、みかんの袋やスジの部分にも栄養は含まれています。ですから、食感はあまりよくないかもしれませんが、スジを取らず、袋のまま食べるのが栄養面では効果があります。


《みかんを食べるときの注意点》


みかんは食べすぎるとカラダを冷やしてしまいがちです。


冷え性の人や、膀胱炎を起こしやすい人は、食べすぎに注意しましょう。


また、みかんをたくさん食べていると、指先や手のひらが黄色くなってしまった…なんて経験はありませんか。


この症状は、柑皮症(かんぴしょう)と言われているのですが、みかんを食べるのをやめると治ります。


みかんは1日2~3個が適量です。


《みかんの皮の利用方法》


みかんの皮は、そのまま食べることはできませんが、さまざまな利用方法があります。


乾燥させた皮は、漢方生薬として使われていて、健胃剤として、または発熱を伴う風邪などの諸症状に効果があると言われています。


また、みかんを食べた後も皮を乾燥させてネットなどにまとめて入れて湯船に浮かべて「みかん湯」にするといいですよ。


みかんの皮の入浴剤は体がポカポカと温まるので、冷え性やそれによる肩こり、腰痛、筋肉疲労などの改善に効果を発揮してくれます。