先日のブログで「体が冷えると自律神経のうちの交感神経が活発化して、これ以上体温を下げないように筋肉や血管を収縮させる。」といいましたが、では自律神経の働きは?というと、自律神経は生活する上で必要となる循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、および代謝のように自分でコントロールできない機能の制御を行います。
自律神経には活動している時、緊張している時、ストレスがあるときなどに働く「交感神経」と、休息している時、睡眠している時、リラックスのときなどに働く「副交感神経」の2つがあります。
この2つの神経は日々シーソーのように交互に優位になるよう働きます。
例えば、「交感神経」の優位な状態が続くと「副交換神経」の働きは弱くなります。
現代人はいつも忙しく長時間仕事をし、多くのストレスを抱えています。
そのため交感神経が過度に興奮し続けていることが多く筋肉も常に緊張状態にあります。
よって、反対の作用を有する副交感神経は逆に低下した状態になっていることが多いのです。
マッサージ・鍼治療後に起こる以下のような状態は自律神経系が交感神経優位から副交感神経優位へと変化した結果おこる反応です。
★体が心地よくだるい、または眠くなる(副交感神経優位により体が休息の方向に)
★お腹がゴロゴロと動き出す(副交感神経優位により消化活動が促進する)
★体や手足がぽかぽかとしてくる(副交感神経優位により血流量が増え末端まで行き届くようになる
マッサージや鍼を受けることは痛みを取り除くことはもちろん自律神経系のバランスを整えることにも効果的です。