ツイッターで

 

昔のゲーセンって不良がウロウロしてたみたいな都市伝説をよく聞くけれど、少なくとも自分が子供の頃(チョー大昔)には見た事なくて、学校の先生がゲーセンに近付けさせない為の方便だと思ってる 真面目にさ、プリクラやUFOキャッチャーやりたさに子供から金を脅し取る不良だなんて想像できないじゃん
@Pologoccha

 


こんなツイートが話題になっていたので、私的に昔のゲーセンの思い出を。
自分が体験した中で一番怖かったゲーセンの思い出です。

大した話じゃないかもしれませんが、自分の中では今でもすごく記憶に残っている出来事です。

 

 

 

 


自分が高校生になって間もない頃、
同じ高校に通う友人3人との学校の帰り道での出来事です。

それは駅の西口から東口へ出ようと地下道を3人で歩いていた時に起こりました。


前方から野球帽を被った小柄なメガネの少年が歩いくるのが見えました。
その少年とすれ違おうとした瞬間、少年は突然“カクン”と進路を変え
一番右側を歩いていた自分の肩にぶつかりながら通りすぎて行きました。


「痛ぇなクソ」と心の中で思った直後、後ろから・・


「オイッ」

怒号が聞こえてきました。

恐る恐る後ろを振り返ると野球帽の少年が手招きをしてました。



これはちょっとヤバい感じ?


そこで自分が発した第一声は

先輩チース

まったく知らない人でしたが、危険を察したのか後輩を装って挨拶してました。


これが良かったのか悪かったのかその時は分かりませんでしたが、
少年は

「ちょっとそこのゲーセンまで付き合えよ」

と一言。

 


付き合いたくね〜

と思いつつ後ろにいるはずの友人の方に振り返ると
10メートルくらい先に早歩きしている友達二人の背中が・・・なんて薄情な

 


もう少年に付き合わないといけない雰囲気になり
仕方がなく少年と2人で近くにあるというゲーセンまで歩いていくことに・・・


道中は
「学校どうよ?」
「いやー楽しいっす」
みたいな穏やかな会話で時間が流れていました。


そして地下道の出口あたりにやってくると
階段横を通り抜けた突き当たりにそのゲーセンはありました。

いや、こんなところにゲーセンあったのか?

と思いながら少年の後に続いて店内に入ると・・

 


短ラン、ボンタン、ペシャンコのカバン
タバンの匂いプンプンで、ゲームしてる?
訳でもなさそうなヤンキー十数人がたむろう不良の巣窟でした。
もう見渡す限りヤンキーしかいないんです。

その光景はビーバップハイスクールでもない。
もっとリアルに危険な空気。
「はいすくーる落書」1話目の最初の校舎の中みたいな・・


即座に思いました

 

来てはいけないところに来てしまった・・

 

 

中にいたヤンキー達は、野球帽の少年の顔を見ると
「うえい久しぶりっす」
「出て来たんすか?」

みたいに歓迎されてました。

それってまさか年少か何かか?

やばいやばい。

 

 

そしてもう帰っていいのだろうか?
とそわそわしてると

 

突然、体が宙に浮く感じに!

宙に浮きながら必死に振り返ると
めっちゃデカイヤンキーが自分のズボンのベルトを掴んで上に持ち上げてたんです。
それを見ていた周りからはケラケラと笑い声が・・


たまたま従兄弟に貰ったベルトをしていたのですが
そのベルトが「白色」でそれが気に入らなかったらしく

 

マジでシバきたくなるわ
 

と危険な一言。

 
 

早く帰りたい・・・


その後なんだかんだされた後、

野球帽の少年は仲間がいて歓迎されたのが嬉しかったのか
「お前もう帰っていいわ」

と告げてきました。

 


やった!解放された!
と一瞬安堵な気分になった瞬間・・・

 


「おいっ便所行ってくるからおまえ続き打っとけや」

今度はチリチリパーマにピアスしたオサレヤンキーに捕まってしまいました。

はい・・

オサレヤンキーがトイレから帰ってくるまで替わりに麻雀ゲームをやることに。
テーブルタイプじゃなくてスロットみたいな脚の長い椅子に座ってやるタイプの麻雀でした。
早く帰ってきてぇ〜、と思いながら適当にプレイしてると

「てめぇ何でカンしねぇんだよ!」

トイレから戻ってきたオサレヤンキーにめっちゃ怒られました。

カンとか知らんがな・・


そして替わりにプレイした御礼なのかメダルを20枚くらいくれました。

いらない・・

怖い顔してへんなところで律儀なオサレヤンキー。

 


こんなの貰ったら帰れないじゃん

もう早くメダルを使い切りたいと慌ててそばにあったスロットにメダルをどんどん投入してたら

「おいっ」

 

との声が!

今度は何・・

「それ今俺がやってんだろ」

いや、誰もいなかったし・・

と、心の中で思いましたが

よく見るとスロットがガンガン回ってました。
どんな仕掛けしたのか分からないですが、
自動で回るようにして、離れたところでタバコを咥えながら仲間と談笑中でした。

すんません


と小声で言いの残し、残ったメダルをメダルの吐き出し口にサッと置きました。
特に何かされたわけじゃなかったですが、学ラン着てるくせに本職の人みたいで声かけられてる時は本気で硬直状態でした。

 

 

その後、逃げるようにゲーセンを出ました。
中にいた時間は30分くらいだったと思いますが

果てしなく長かった・・


精神的キズは負いましたが
よくあの悪の巣窟みたいな場所から怪我もなく生還できたのなと。

 

 


そして地下道の階段を駆け上がり明るい地上を目の当たりにすると思うのでした

やっぱ、シャバの空気はうまいな~