1990年にハドソンから発売されたPCエンジンのマニアックプロレス 明日への闘いです。

筆で描かれたタイトルとイラストが印象的です。
これはカール・ゴッチが原爆固めを決めた瞬間ですか?




プロレスなんか所詮ショーなんじゃ!やってられるか!ペッ。

と、一度は日本のショープロレスに失望しリングを降りた主人公だったが、挌闘技としてプロレスを考える岩倉兵吾郎と出会ったことで日本のプロレス界を正す決意が固まり、再びリングに戻ってきた。

しかしそこにはプロレスを裏から支配しようとする闇の組織が立ちはだかっていた。


こんなストーリー。




マニアックプロレスというタイトルからどんなプロレスゲームであることは分かりますが、本作は通常よくある対戦型アクションゲームな感じではなく、コマンド形式で試合が行われる一風変わったプロレスゲームになってます。




キャラクターのグラフィックはタイトルやジャケットイラストからは想像できないような若干劇画調になっていて痺れます。




ゲームはスポ根ドラマのようなストーリーに沿って進みます。








試合やトレーニングにより主人公のパラメータが上昇し強化され、新たなプロレス技も次々と覚えていくという育成ゲームのような要素もあり。




プロレスの試合はRPGのようなコマンド選択で進みます。

相手に近づく > コマンドが表示される > 繰り出す技を選ぶといった感じ。




技を繰り出すと画面が切り替わり、決まるか、かえされるかなどのグラフィックが表示されます。

アクション要素はないので祈りながら見てるだけ状態ですが、締め技時にはボタン連打による攻防が展開され、かなり本気で押しまくらないいと負ける勢いです。




相手のスタミナをゼロにするかフォールを決めれられれば勝利となり、ストーリーが進んでいきます。

負けてもパラメータが上がり強くなって再戦できるので、強い相手でも何度も挑戦していれば勝てるようになる優しい設定です。

ジャンルはまったく違いますがどことなくファミコンのキャプテン翼にちょっと似た感じかもしれません。




こんなゲームなんですが、初めてプレイしたときはマニアックプロレスというタイトルから想像していたゲームとちょっと違っていた印象でした。

ストーリーやキャラクターに重点を置かれていて、プロレスもコマンド形式という。

いい意味で裏切られたぁって感じでした。


この風変わりなゲーム内容がタイトルやジャケ絵からは伝わってこなかったのが惜しい!って気がしました。

ジャケ絵を劇画調な濃ゆいキャラクターイラストで世界観を描いていたらプロレスファン以外にも注目されるゲームになったんじゃないかな?なんてちょっと思ってみました。