自分が中学2年生だった頃のお話です。
1989年にドラゴンナイトというPC用のゲームソフトが発売されました。
ウィザードリィタイプのダンジョンRPGです。
これがエルフを代表するゲームソフトになりシリーズ化されると、PCエンジンやスーパーファミコン(4作目のみ)といったコンシューマーゲーム機にも移植されました。
そのドラゴンナイトシリーズですが、3作目であるドラゴンナイトIIIは、これまでのダンジョンRPGから、ドラクエタイプの王道なRPGに一変しました。
これがすごく気になってプレイしたい気持ちであふれたんです。
これは買ってやるぞ!ゴゴゴゴゴォォォ!!!
と意気込んだわけですが、そこには大きな問題がありました。
それはこのドラゴンナイトシリーズは18禁ゲーム、いわゆる〝エロゲー〟というやつだったんです。
エロゲーなんて買ったことなかった中二な自分ですが、18禁といっても家電屋にソフト売ってるし普通に買えるだろうと思ってました。
男性の皆さん、初めてエロ本を買ったの時のことを思いだしてください。
中学生の時にコンビニて買ったよ!という方多いんじゃないでしょうか?
コンビニのエロ本はレジに持ってけば中学生でも普通に買えましたからね。
そんなノリで、エロゲーも買えると思ってました。
そこでヤマダ電機だったかラオックスだったか忘れましたが、家電屋のPCソフトを扱うお店に買いに行ったんですが・・
レジで18歳以上じゃないと買えないと言われてしまったんです。
後ろに並んでいた他のお客さんにもクスクスと笑われてしまい恥ずかしい思いをしてしまいました。
ただ、これで諦めるわけにはいきません。
実物のパッケージを見たら、ドバドバっとさらに購入意欲が増したんです。
次に取った行動は通信販売で買うという作戦です。
当時は当然ネット通販なんてものはありませんでしたが、パソコン雑誌にそういう通販の広告がたくさん出てたんです。
電話で注文するので、姿は見られないし余裕で買えるだろうと思い電話しました。
電話口にで出たのは綺麗な声のお姉さん。
僕「ゲームソフトを通販で注文したいのですが・・」
店「タイトルを教えてください」
僕「PC98のドラゴンナイト3で3.5インチのやつです」
店「少々お待ちください」
店「・・・」
店「お客さま、年齢はおいくつですか?」
僕「14歳です」
店「申し訳わけありません。こちらアダルトソフトなので14歳ですとご注文いただけません」
チーン
もう年齢を聞かれるなんて思ってもいなかったし、聞かれた瞬間テンパって正直に14歳っていっちゃったんですよ。
まぁ、そもそも姿が見えなくても、声やしゃべり方でバレバレだったんでしょうけど・・。
ただ、これでも諦められません。
もう執念です。
次に取った行動は、中学の同じクラスであだ名が「おやじ」と呼ばれている、いつも先生に間違われるほど老けた・・失敬、大人びた友達に頼むという作戦でした。
もちろんおやじは見た目だけじゃなく、声もおやじそのものです。
おやじは秀才でまじめで学級委員長でもあったんですが、いい人なのでお願いしたら快く引き受けてくれました。
おやじ(14歳学級委員長)がアダルトソフト注文作戦開始です!
自分が電話して撃沈されたお店におやじから電話してもらいました。
おやじとは何を聞かれてもいいように事前に入念な打ち合わせをしました。
自分の電話番号、住所、名前の漢字の種類の言い方などなど・・
もちろん年齢を聞かれたら30歳と言うようにとも。
なぜ30歳かというと、おやじは30歳くらいが一番違和感ない、そんな声だったからです。
これがラストチャンスです。
念入りな打ち合わせのあと、おやじは電話をかけました。
・・・・
・・・・
・・・・
なんともあっけなく注文完了しました!
年齢を聞かれることもなかったんです。
おやじ半端ないです。かっこよすぎです!もうヒーローです!
あとは、現金書留にお金を入れて郵便局から送るだけでした。
そして数日後・・
無事ドラゴンナイト3が送られてきました!とさ
当時はエロ目的というより、王道RPGな部分に惹かれたんたど思います。
エロ目的ならもっと他にすごいソフトあったでしょうし、PCのアダルトソフトを買ったのもこれが最初で最後でした。
おやじは自分のことのように喜んでくれて、二人で味わった達成感は今でも忘れられません。
おやじとはこれがきっかけでより仲良くなれましたし、良い思い出です。
もちろんドラゴンナイト3は面白くて一気にクリアしましたよ。
ゲームで一番印象に残っているのは、全裸じゃないと入れない街があったこと。
パーティーには女性のキャラもいるんですが、フィールドを歩くキャラのグラフィックがちゃんと全裸のグラフィックになったんですよ。些細な部分なんですが、なぜかすごく印象に残ってるんですよね。
ドラゴンナイト3はいま現在PCでプレイするのはちょっとハードル高めかもしれませんが、PCエンジンCD-ROM2でも発売されているので、気になる方はプレイしてみてください!
おしまい
1989年にドラゴンナイトというPC用のゲームソフトが発売されました。
ウィザードリィタイプのダンジョンRPGです。
これがエルフを代表するゲームソフトになりシリーズ化されると、PCエンジンやスーパーファミコン(4作目のみ)といったコンシューマーゲーム機にも移植されました。
そのドラゴンナイトシリーズですが、3作目であるドラゴンナイトIIIは、これまでのダンジョンRPGから、ドラクエタイプの王道なRPGに一変しました。
これがすごく気になってプレイしたい気持ちであふれたんです。
これは買ってやるぞ!ゴゴゴゴゴォォォ!!!
と意気込んだわけですが、そこには大きな問題がありました。
それはこのドラゴンナイトシリーズは18禁ゲーム、いわゆる〝エロゲー〟というやつだったんです。
エロゲーなんて買ったことなかった中二な自分ですが、18禁といっても家電屋にソフト売ってるし普通に買えるだろうと思ってました。
男性の皆さん、初めてエロ本を買ったの時のことを思いだしてください。
中学生の時にコンビニて買ったよ!という方多いんじゃないでしょうか?
コンビニのエロ本はレジに持ってけば中学生でも普通に買えましたからね。
そんなノリで、エロゲーも買えると思ってました。
そこでヤマダ電機だったかラオックスだったか忘れましたが、家電屋のPCソフトを扱うお店に買いに行ったんですが・・
レジで18歳以上じゃないと買えないと言われてしまったんです。
後ろに並んでいた他のお客さんにもクスクスと笑われてしまい恥ずかしい思いをしてしまいました。
ただ、これで諦めるわけにはいきません。
実物のパッケージを見たら、ドバドバっとさらに購入意欲が増したんです。
次に取った行動は通信販売で買うという作戦です。
当時は当然ネット通販なんてものはありませんでしたが、パソコン雑誌にそういう通販の広告がたくさん出てたんです。
電話で注文するので、姿は見られないし余裕で買えるだろうと思い電話しました。
電話口にで出たのは綺麗な声のお姉さん。
僕「ゲームソフトを通販で注文したいのですが・・」
店「タイトルを教えてください」
僕「PC98のドラゴンナイト3で3.5インチのやつです」
店「少々お待ちください」
店「・・・」
店「お客さま、年齢はおいくつですか?」
僕「14歳です」
店「申し訳わけありません。こちらアダルトソフトなので14歳ですとご注文いただけません」
チーン
もう年齢を聞かれるなんて思ってもいなかったし、聞かれた瞬間テンパって正直に14歳っていっちゃったんですよ。
まぁ、そもそも姿が見えなくても、声やしゃべり方でバレバレだったんでしょうけど・・。
ただ、これでも諦められません。
もう執念です。
次に取った行動は、中学の同じクラスであだ名が「おやじ」と呼ばれている、いつも先生に間違われるほど老けた・・失敬、大人びた友達に頼むという作戦でした。
もちろんおやじは見た目だけじゃなく、声もおやじそのものです。
おやじは秀才でまじめで学級委員長でもあったんですが、いい人なのでお願いしたら快く引き受けてくれました。
おやじ(14歳学級委員長)がアダルトソフト注文作戦開始です!
自分が電話して撃沈されたお店におやじから電話してもらいました。
おやじとは何を聞かれてもいいように事前に入念な打ち合わせをしました。
自分の電話番号、住所、名前の漢字の種類の言い方などなど・・
もちろん年齢を聞かれたら30歳と言うようにとも。
なぜ30歳かというと、おやじは30歳くらいが一番違和感ない、そんな声だったからです。
これがラストチャンスです。
念入りな打ち合わせのあと、おやじは電話をかけました。
・・・・
・・・・
・・・・
なんともあっけなく注文完了しました!
年齢を聞かれることもなかったんです。
おやじ半端ないです。かっこよすぎです!もうヒーローです!
あとは、現金書留にお金を入れて郵便局から送るだけでした。
そして数日後・・
無事ドラゴンナイト3が送られてきました!とさ
当時はエロ目的というより、王道RPGな部分に惹かれたんたど思います。
エロ目的ならもっと他にすごいソフトあったでしょうし、PCのアダルトソフトを買ったのもこれが最初で最後でした。
おやじは自分のことのように喜んでくれて、二人で味わった達成感は今でも忘れられません。
おやじとはこれがきっかけでより仲良くなれましたし、良い思い出です。
もちろんドラゴンナイト3は面白くて一気にクリアしましたよ。
ゲームで一番印象に残っているのは、全裸じゃないと入れない街があったこと。
パーティーには女性のキャラもいるんですが、フィールドを歩くキャラのグラフィックがちゃんと全裸のグラフィックになったんですよ。些細な部分なんですが、なぜかすごく印象に残ってるんですよね。
ドラゴンナイト3はいま現在PCでプレイするのはちょっとハードル高めかもしれませんが、PCエンジンCD-ROM2でも発売されているので、気になる方はプレイしてみてください!
おしまい