1995年9月29日に発売されたスーパーファミコン用ソフト「美食戦隊 薔薇野郎」。
その復刻版が22年の時を経た2018年1月30日に発売になりました。

再販版はソフトの色がクリアブルーなのと、パッケージの右上にスーパーファミコンのロゴが無く、下にあるメーカー名が異なるというところが見た目の大きな違いです。

タイトルの美食戦隊 薔薇野郎の読み方ですが、「びしょくせんたい ばらやろう」ではなく「ぐるめせんたい ばらやろう」と読みます。
このタイトルといいパッケージ絵の女性キャラと、散りばめられた料理写真といい、どんなゲームなのか想像もできませんね。

さぁ、どんなゲームなんでしょう。
早速プレイしてみました。




まずはストーリーです。

20XX年。
生き抜くには己の力とテクノロジー、そしてプロテインが必要という魔天都市ゼウス。
そのゼウスで全ての力とプロテインを我が物にしようとする悪の秘密組織が生まれた。

こりゃいかん!と思ったゼウスの首脳陣。
悪の組織に対抗しようと、科学者の手をかり最高の兵士「爆発男爵ぼんぢゅ〜る」、「爆発貴婦人まどもあぜる」、「大爆獣とれびあ〜ん」の3人の人造人間を造り上げた。

その三人を見たゼウスの首脳陣は思わず「薔薇野郎」と口走ったという。

悪の秘密組織バースに立ち向かう薔薇野郎はカッコイイぞ!



こんなストーリー。

悪の秘密組織に立ち向かうという鉄板な物語ですが、美食戦隊というタイトルからして「プロテイン」というワードがポイントになるのでしょうね。




3人から好きなキャラを選びゲームスタートします。


ここは、メインキャラっぽい「爆発貴婦人まどもあぜる」を選択。

それにしても、見た目とネーミングのギャップが!!





ゲームはダブルドラゴンやファイナルファイトのようなベルトスクロールアクションゲームです。


プレイして、最初に思ったのが敵キャラのデザインがなかなかぶっ飛んでいること。

雑魚キャラであっても細部までデザインされており、グラフィックも細かく描かれていて感心しました。

リアルに描かれた頭だけの敵を倒すと、そこから手のひらサイズの小さい小人のような敵が現れるなど、演出面も凝っています。


プレイした感覚は、割と普通なベルトスクロールアクションといった感じです。


1人プレイで進めていると、キャラの「ぶんしん」が現れ一緒に戦ってくれるという展開に驚きます。
そして、敵を倒すと食材を落とすのですが、この食材がゲームの重要な部分になっています。




ステージをクリアするとディナータイムが始まり、獲得した食材を組み合わせることでシェフが料理を作ってくれます。

出来上がった料理によりプレイヤーのライフアップやライフダウンが行われますが、本作は一機勝負であり、残機も1UPもないのでこのディナータイムでのライフアップがゲーム攻略の重要な鍵になります。


プレイキャラや雑魚キャラのインパクトから想像できるようにステージのボスキャラもぶっ飛んでます。

例えばこのボス。




上半身がとてもクールで強そうですが、何か股間辺りに大きな注射器のようなものが付いています。

なんと、この注射器をプレイヤーキャラに突き刺し、チューチュー何かを吸い取るというとんでもない攻撃を仕掛けてきたりします。

そして、このボスキャラの名前が

あ!うん?

「あ!うん?」というのが名前ですよ!
ちょっと意味がわかりません。




と、ザックリですが、こんな感じのゲームでした。

オリジナルは超プレミアソフトなので、この再販がなければ、おそらく一生プレイすることはなかっただろうと思うと、プレイできた価値は大きいです。

ダウンロード版ではなく、実態のあるソフトを実機で遊べるというところもありがた嬉しいところです。