今回はトルコのガラタサライで起きたトラブルについて。

ガラタサライの練習中に帰宅を命じられたリエラとフェリペ・メロがロッカーで殴り合いのケンカをしリエラが病院送りとなるトラブルが起きています。

日本では馴染みがあまりないですが欧州では練習場に必ずロッカールームがありチームはそこで着替えやミーティングをします。いわばチーム管理のベースがロッカーにあるわけです。ロッカーはいろいろな使われ方をします。例えば練習中に態度が悪かったりエキサイトし喧嘩しそうな選手をロッカー送りにすることが多々あるのです。その際、選手には、

「シャワーを浴びろ」

と告げチームから一時的な追放をします。理屈が通った説教を選手にするよりもこういった処置の方が選手に対して効果的な場合があります。監督がこういった選択肢を全選手の前で見せるかどうかによって、シーズン中に他の選手が同じ状況になった時に自制するかどうかという伏線になります。

今回、ガラタサライのテリム監督も同様の処置を取り練習中に喧嘩をしだしたリエラとメロをロッカールームに送ったわけですが、通常のケースと違ったのが平常心を失っている「2選手を同時に」ロッカーに送った点。

案の定、この2選手はピッチでの喧嘩の延長をロッカーで行いメロに殴られたリエラは顔面から流血し病院送りになりました。クラブは2選手に何らかの処分をすると声明を出していますが、指導者の立場から見るとロッカー送りにする際に2選手を引き離す必要があったケースでした。私は2選手を同時にロッカー送りにしたことはないので今後、同じ状況になった時に今回のトラブルを参考にさせてもらいます。