私が担当した脱サラオーナーの素顔
その2です
49歳のオーナー候補者。
なんと公務員。
年収は900万円程度。
愛想が良いのだが、典型的な公務員タイプで頭がガチガチ。
初面談の際に、コンビニ経営について書かれた文庫本を持参。
何度も読み直した形跡と本の至る所に赤線が引いてある。
かなり勉強家で聞くところによると
「20年前からコンビニ経営をするのが夢だった」との事。
家族構成と職業を聞いて正直、
「お辞めになられた方がいいですよ」
あまりに環境が変わりすぎることに懸念を抱いた。
共同経営者となる奥さんも人柄の良さは伝わるものの
非常に無愛想で商売に不向きなタイプ。
コンビニ加盟者を誘導するのが自分の仕事にも関わらず、
彼らの夢を諦めさせる説得を再三試みる。
なぜなら、商売に不向きな人をコンビニ経営に誘導するのは
私の本意ではなかったから。
しかし、4回目の面談の際に奥さんが
「私たちにはコンビニ経営をする資格がないってことですか?」と
泣き出す始末。あまりのご夫婦の情熱に1つ条件を提示。
彼らの自宅から紹介を予定する店舗まで約3KM.
奥さんは自転車しか乗れず、3KMの道のりは店舗経営するには
やや遠い。
47歳になる奥さんに対して、私が出した条件は・・・。
車の免許、取ってください。
それができたら、前向きに検討します。
唖然とするも、頑張ると言い張る奥さん。
結果として、半年後に免許を取得。
約束をした私も彼らの熱意を受け止ることにした。
そして、待望のオープン。
ロードサイド型店舗にも関わらず、順調な滑り出しをし
平均日販は50万円台半ばスタート。
その後、駐車場の拡大も可能となり日販は上昇。
しかしながら、恐らく公務員時代の年収には届いていないはず。
でも、私の顔を見るたびに、商売をする楽しさを語ってくれる。
人生の充実度は、収入だけでは測れないのだとつくづく感じさせられる
出会いだった。