私が実際に担当した脱サラオーナー事例をお話をすることで
これからコンビニ経営を検討される方の将来展望の参考に
なるのではと思い、プライバシーが許される範囲でご紹介していきたい
と思います。
私が最初に担当した脱サラオーナーは、大手スーパー出身。
年齢は当時52歳。
売場責任者という肩書でしたが、年収は480万円程度。
同い年の奥様と高校2年生(ヤンキー)と中学生2年生の4人家族。
奥さんは某DIYでパート勤務。年収は130万円程度でした。
つまり、52歳の夫婦で世帯年収は600万円強という感じ。
勤務先の大手スーパーはカリスマ経営者が亡くなり、
かつての勢いはなくなっており、将来的な展望は望めない。
私が当時所属していたコンビニの初出店地域という事もあり、
これを機会に脱サラ起業したいとのことでした。
奥さんもパート経験ながら小売業経験もあり、しかも、
かつては某化粧品の販売担当で非常に愛想が良い。
開業資金も加盟金の300万円に加え、退職金等を含め
600万円程度の貯金があり、資金的にも問題がありませんでした。
新地域の事もあり、インパクトを強めるため同日3店の出店の一翼を
担ってもらうこととしました。
立地条件は、所謂ロードサイド立地。
基礎商圏の世帯数は100世帯未満。
ほとんどが車客を狙う立地であり、いきなり爆発的な売上は
見込めない立地。
しかし、この2人は開業の1ケ月前から半径1KM圏内の
住宅を牛歩作戦で訪問し、オープンチラシを巻き続けました。
その結果、7月開店当日の売上は200万円オーバー。
開店セール期間もに日商100万円を超え続け、
1週間後にようやく落ち着きました。
その後、平均売上は50万円/日程度に落ち着きました。
ロードサイド立地なら、滑り出しとしてはマズマズといったところ。
開店1ケ月後にオーナーから言われた一言。
「夫婦で一緒に働くようになって、一緒にいる時間が急激に増えた。
おかげで離れいた夫婦の心が再び繋がった。
加盟したお蔭だ!」
更に、約半年後。
ヤンキーで反抗ばかりしていた息子さんが、
「オヤジ、俺、店手伝うよ」
と、茶髪を黒く染め直し、自らシフトに入りだしました。
オーナーが涙ながらに嬉しそうに、僕の手を握って
「ありがとう!おかげで家族の心がひとつになれた」
この2つの言葉は、今でも僕の心に残っています。
正月にお店を表敬訪問にいったとき、
バックルームにおせち料理を広げ、家族団らん。
本当に家族一体となって、お店を経営されていると
感じました。
5年経って、お店の売上は60万円/日になり、
全国平均には届かないものの、新規地域としては十分に
お客さんの信頼を得た売上となりました。
オーナーの年収もサラリーマン時代より増え、
望みだった一国一城の主にも成れました。
秒速で1億円は稼げないかもしれません。
でも、リアルに脱サラを成功させた1つの事例だと
僕は思っています。