NYアート紀行:NEW YORK ART EXPO | 横浜元町のアートギャラリー:フジムラコンテンポラリーアート

横浜元町のアートギャラリー:フジムラコンテンポラリーアート

元町・中華街駅から徒歩3分、横浜元町クラフトマンシップSt.で画廊を運営している『FUJIMURA CONTEMPORARY ART.』です。
横浜市中区元町2丁目91番地11 2F





皆さんこんにちは。大変長らくお待たせ致しました。フジムラコンテンポラリーアート、NYアート紀行の最も重要なイベント「NEW YORK ART EXPO」のレポートを、私、鈴本がお届けします。

今年で30周年を迎えたArtexpoは、無数の芸術実力者の草分け的な貢献と他に類のない成果を遂げまるで芸術のオリンピックとも言われるほどです。
1年に1回ニューヨークのウエストサイドにあるJacob K. Javits Convention Centerで開催されます。中に入ってみると、とにかく大きい会場で約530ギャラリー、9600人の芸術家の作品が出展されていました。2月28日から3月3日までの開催で、28、29日がバイヤー参加日、それ以外は一般公開日とされ大人 1人15ドルで入場できます。
基本的に1作家1ブースとなっており、ブ-スの前を歩いていると、作家自らもしくはギャラリーのスタッフがアプローチをしてきます。あらゆる国の作家たちが集まっているため、具象画、抽象画、半立体、立体そして色合いや素材まで個性あふれるものばかりでした。













現在活動しているアーティストが多い中、アメリカが生み出したイラストレーションのみにこだわった世界唯一の美術館NMAI にある原画から版画を起こした史上初の作品であるノーマン・ロックウェルの「息子の旅立ち」やあらゆるアーティストに影響を及ぼしたと言われるパリッシュの代表作「夜明け」もありました。

このように数多くのアーティストたちの作品がある中、代表である藤村の目に止まったのは、絵ではなくウッドスカルプチャー作品!!Merlinaというアーティストです。木の素材の立体作品で、壺や洋ナシ、林檎、紅葉のような形をしており、色も黄色、赤、青、緑などネイチャーカラーでつやもあるため、ぱっと見はとても木でできているとは思えないものでした。
















Merlinaは、アリゾナ出身で現在セドナという雄大な赤い岩山に囲まれる小さな町に住んでいます。 ここはアメリカ屈指のパワースポットと言われています。ボルテックスと呼ばれる、電気、磁気、電磁気の力が渦巻いている場所が20箇所以上もあること、また、かつてネイティブ・アメリカンの聖地だったことにより、スピリチュアルな聖地としても大変有名です。また、場所により精神面、身体面に与える、種類の異なるエネルギーもあるとのこと、とても神秘的かつ魅力的な場所なのです。

Merlinaはもともと絵を描いていたそうですが、彼の住むこの聖地で、大変多くの木が自然環境等の変化で朽ちていったり、木が虫食いになってしまっている姿を見て、「これ以上虫に食べられないように、また、だめになって朽ち果ててしまうなら作品として残してみたい」と思ったことがきっかけで、18年前からこのウッドスカルプチャーの制作に取りかかったそうです。そして彼の作品は必ずといっていいほど鮮やかに色づいている中、一部キラリと輝くものが見えます。それは、当ギャラリーまで足を運んで肉眼でご覧頂きたい・・・特別な質感 「輝き」 です。この作品そのものが、ガラスのようにはかない美しさを持つものに一瞬見えるけれど、実は「木」が素材だいう斬新さで、尚且つ向きによって形の見え方が変わるものもありますので、360度楽しめます。


また、最終日には、この30周年のART EXPOで初出展ながら3-Dアート部門で最優秀賞を受賞されています。その時のインタービューで、彼らは「EXPO初参加の我々に、このような賞を・・。また、スタッフの方にも本当に助けられました。今回は、とても胸がわくわくするような刺激のある体験ができました。 これからも頑張ります。」そして受賞後、当社代表の藤村には「このNEW YORK ART EXPOに参加したからこそ、FUJIMURA CONTEMPORARY ART.と出逢い、日本でも、私の愛する作品を発表することが出来ます。日本はまだ行った事のない国。いつか訪問できること、心から楽しみにしています。」と言っています。「木」に対する愛情から生まれた作品とはいえ、このEXPOで世界に認められ、これを機に一気に世界へ羽ばたくことでしょう。

このアーティストは、日本独占契約ですので是非楽しみにしていて下さい。 正直、言葉を操って、巧みに表現しようとしても、このアーティストMerlinaの作品は伝えきれないですね。色、形、モチーフ・・・それだけでは伝わらないスピリチュアルな目には見えない包み込むようなオーラ、感覚の作品。私達は、その作品を抱いてみました。「抱っこ」という感じが正しいかもしれません。とにかく温かいのです。アーティスト自身が穏やかでナチュラルな方のせいか、温かみも、より深い大きな感じで、まるで作品一つ一つに心が宿っているようでした。この感動は、平面の絵画と異なり、作品を360度眺め、触れて、抱いてみて伝わるもの・・。ギャラリーに出展次第、また報告したいと思います。













また、この夜は、チャイナタウンにある「九記」というお店で上海料理を食べました。ここは13年以上前からメニューを変えることなく続けている老舗で、お店の入り口に生簀があり上海ガニや海老がいて、自分でどの素材にするかを選びに行くこともできるのが特徴です。ギャラリーが元町ということで中華街に食事に行くことは多いのですが、中華街で食べる料理とはまったく違うメニューばかりで驚きました。上海料理とは一口に言っても世界は広い。味覚もグローバルなNYです。タニシのような貝の甘辛煮、車海老のガーリックソース焼き、鶏肉の蒸し焼き(皮はパリパリ)、魚と香草の煮付けなどたくさんの種類の料理をいただきました。NYで上海料理を食べたい際は、是非お試し下さい。