全国のJRの路線で唯一、福島県内の只見線で続けられてきた、「タブレット」と呼ばれる通行証を使った列車の運行が、22日かぎりで終了することになり、かつてのローカル線を象徴するタブレットの受け渡しを一目見ようと、大勢の鉄道ファンが詰めかけた。

 タブレットを使った列車の運行は、直径およそ10センチの真鍮(しんちゅう)製のタブレットを渡された列車だけが決められた区間を走行し、単線区間での衝突事故を防ぐ。
 信号システムの発達に伴って、次第に姿を消し、全国のJRの路線では唯一、只見線の会津坂下駅から会津川口駅の間のおよそ40キロの区間で行われてきた。
 ここでも23日から信号機が使われることになり、最後の運行となった22日、会津坂下駅には、かつてはローカル線の象徴的な風景だったタブレットの受け渡しを一目見ようと、大勢の鉄道ファンが詰めかけた。
 タブレットが入った皮の袋がついたリングが駅員から運転士に手渡されると、集まったファンは盛んにカメラのシャッターを切っていた。
 千葉県から訪れた36歳の男性は、「歴史的な風情がなくなってしまうのは、寂しさを感じます」と話していた。
会津坂下駅の川井辰蔵駅長は「タブレットがなくなるのを惜しむ声も聞かれましたが、只見線には四季折々の自然もある。ぜひ、これからも足を運んでほしいです」と話していた。
NHKニュースより 一部再編)