11日(日曜日)に第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝戦が兵庫県のノエビアスタジアムにて行われました。
決勝のカードは地元の日ノ本学園(関西1/兵庫)と常盤木学園(東北1/宮城)
立ち上がりから両者の意地と意地がぶつかり合う好ゲーム。前半2分に日ノ本学園のビッグチャンスも惜しくも常盤木ゴールのバーを叩きました。前半10分には常盤木学園の白木選手と日ノ本学園のGK木村選手が接触しGK木村選手が出血するアクシデントもありましたが、木村選手も治療を施し再度ピッチへスタンドからは木村選手の勇姿に大きな声援と拍手が送られ、約9分後に試合が再開されました。
日ノ本学園も常盤木学園も徹底した守備で互いに相手に自由を与えません。
それぞれのチャンスにも両チームのGKが身体を張ったプレーが続きました。
後半に入りさらに攻防がめまぐるしく変わる展開から、この試合大一番のチャンスが常盤木学園に訪れます。後半45分(90分)相手DF3人を前にパスを受けた常盤木学園9番小林理歌子が絶妙な動き出して振り切りペナルティエリア内でGKと1対1になり、ゴール前へ走りこんできた11番杉原選手へ横パスを入れると、ダイレクトでシュートしたボールは無情にも右ポストに当たり日ノ本学園必死のクリア。
決勝戦らしい激闘は延長戦へ突入しますが、互いに譲らぬ必死の守備と積極的にゴーへ向かう攻撃が終始続きました。
結局、前後半90分+延長前後半20分を闘いきり気持ちと気持ちの決着は運命のPK戦へ。
常盤木学園1人目、白木選手の気迫あるボールは中央クロスバーに直撃。その後日ノ本学園は3人連続決めた常盤木学園4人の西川選手の蹴ったボールを日ノ本学園GK木村選手が必死のセービング。
日ノ本学園4人目22番のお互い4人ずつ蹴って平塚選手が冷静に決め、ここに決着。
PK戦の激闘は日ノ本学園(2-4)常盤木学園で見事、史上初となる夏のインターハイとの2冠を2年連続で成し遂げました。
両者の最後まであきらめない気持ちの感じる試合は、観ている人に多くの事を感じさせてくれたと思います。26年度の高校女子日本一決戦はPK戦にて幕を閉じましたが、気迫ある諦めず最後まで走り切ったプレーは両者とも日本一にふさわしい感動の姿だったのではないでしょうか。
2015年は、男子女子ともにアジアの頂点・そして世界の頂点への舞台に挑む戦いがあります。
2020年へ向けた2014年-2015年(26年度)の未来のなでしこ達の闘う姿が、27年度へ向け日本を明るく・元気にしてくれた大会が沢山あった気がしました。
第23回高等学校女子サッカー選手権大会➤TBS
第23回高等学校女子サッカー選手権大会➤JFA