大家族だった子供の頃、貧乏だった。クリスマス。ケーキは食べるが、毎年クリスマスになればケーキを持って来てくれる、山田のおっちゃんがいた。毎年、期待通りクリスマスケーキを持って来てくれる。外れの年(クリスマスケーキ)もある、それはそれで、普通に我慢が出来た時代。
話は50年後の現在。5年前ヴェジットを卒業した少年の親父さんが精肉店を営んでいる。ここ3年クリスマス前後に肉を親父に注文する、並の肉をお願いしたのに、霜降りの肉を注文の三倍届けてくれる。
今年はお願いしなかった。何処で気を使っている金、今日、ひょこっと、南津守人工芝に親父さんが現れた。「キンコ、肉持って来たよ、家にマネージャーいる?キンコの家の付近に配達があるから届ける」と。
親父さん、ありがとう。

少し遅れのクリスマスケーキ、プレゼントです。