40年前、静岡学園サッカー部が夏に大阪遠征に来た。サッカー部監督から「明日、大商大Gで試合が決まった」
「商大と試合ですか?」「違う、上田先生から(商大監督)電話があって・・・静岡のチームと聞いている」

当時の高校サッカーは静岡中心に回って来た。確かに高校2年の時は現日本サッカー協会会長田嶋幸三さんがエースの浦和南が優勝した。高校一年の時は帝京が全国初優勝だった。

浦和南が優勝した時の準優勝が静岡工。帝京が初優勝した時の準優勝が清水市商、中三の時の優勝が北陽、準優勝が藤枝東。中2の時の優勝チームが浦和市立、今の星稜のユニホームに似ている、その時の準優勝チームが藤枝東。4年連続全国準優勝チームは静岡の高校だったと記憶する。

大阪開催だったので長居陸上競技場大会期間中毎日観戦した。

浜名高校も当時強かった。

商大Gに着くと、身長160センチぐらい、全員丸刈りユニホームも薄い緑の黄ばんだユニホーム。強そうに見えない。

上田先生が、公式戦の資格はないが、関西ではトップクラスと私たちのチームを静岡県のチームに紹介をした。

試合は4対0でちんちんにやられた。ゴムまりのようなしなやかなタッチに完全にやられた。今まで対戦した事が無いチームだった。
この身長160センチ、丸刈り、黄ばんだユニホームのチームが4か月後、大阪開催から東京開催に変わった全国高校サッカー選手権大会で国立競技場に詰めかけた5万人の観衆を魅了した静岡学園だとは誰も知らない。

ゆっくりドリブルを仕掛けてくる、体を入れるとふっと交わされる。金は二度、又抜きをされて血が上って後ろから飛び蹴りを入れた。

静岡学園ベンチから飛び出して「こら!」と金を追いかけて回したおっさんが井田先生だった。

続く。

追伸:井田勝道杯中体連・クラブチーム交流大会が大阪Jグリーンで8月23日2面で行われる。(*どうしても一日しかグランドが確保できなかった、来年は二日間4面ほど確保できる)
中体連チーム2チーム、地域クラブチーム3チーム、Jクラブ3チームで第1回目はスタートする。

Jクラブ3チームが決まった。

①ガンバ大阪JY ②セレッソ大阪西JY ③ヴィッセル神戸JY