日曜日、ラモスさんがテレビに出ていた。
 
ラモスさんについてビートたけしさんが「ブラジル人。日本語ちゃんと喋って上手いんだけど嘘をつかない、ヨイショをしない、できないし、いいな・・・自分の気持ちがいいなであって自分がよくないとそういう事は言わないし、いい意味で気を使ってもらわなくていい・・・こっちは気を使う商売だからわざとらしいのは分かるじゃん、ラモスは一直線のタイプだからこちらは楽なんだ」と話す。
 
ジョージ与那城さんが「ラモスに言ってある。読売クラブに行けばいい」
 
会った瞬間、「待ってて、ユースの練習を参加してから・・・」
 
応接室で待っていると、「こんにちわ!」と目の綺麗な青年に挨拶された、その青年がカズだった。
 
ラモスさんはそのまま金を六本木のレストランに連れて行ってくれた。
 
最初に発した言葉に驚いた「ジョージのアミーゴは俺のアミーゴ」
 
金はラモスさんを大阪に呼びたかった。
 
呼びたい日程とラモスさんが日本代表合宿の日が重なっている可能性があった。横山監督時代*オフトの前。
「俺行くよ、大阪に行って代表外されてる?いいよ・・・」
この人は人を分けたりはしない、普通の人間でも自分の思ったことをそのまま話す。
 
ワンダフルライフの番組で最愛の奥様初音さんが病院に運ばれて10日後天国に旅立たれた。
 
初音さんが病院に入院された日に金と妻とラモスさんと初音さん、4人で外苑(ブラジル料理)で食事をする約束だった。
店に待っているとラモスさんが「急きょ、初音ちゃんが入院した」と顔色がなかった。
 
ラモスさんはいつもの通り、妻をいたわってくれて楽しく食事をしていた。その時、ラモスさんの携帯に初音さんからの電話だった。
「バカやろう。自分の体だけ考えろ!」大きな声で初音さんに怒っていた。
 
初音さんは金が10数年ぶりにラモスさんに手紙を送くった「東日本大震災でボールを蹴れない少年たちを大阪に呼びたい。ラモスさん、力を貸してほしい、頭になってほしい。金は根性決めている」
 
初音さんが4人で食事を計画してくれた。気になって病院から電話があったと後で分かりました。
 
ワンダフルライフの番組で初音さんが亡くなり、半年間、家を一歩も出ない。食事も十分にとっていないラモスさん。
ウジョンカップは初音さんが亡くなって一ヵ月後。
 
ラモスさんに電話をした「ラモスさん、大丈夫です。ウジョンカップ東北の少年たち70人来てサッカーをします・・・」
 
「大阪の兄弟の約束は守る。必ず成功する、初音ちゃんが天国で見守っている・・・」
 
ラモスさんは2011年8月21日、ウジョンカップに来てくれました。
 
*初音さんがラモスさんのスケジュールを調整してくれた。
 
「初音ちゃん、ビーチサッカー代表合宿日程を変えたんだ」とラモスさんが言っていた・・・