「キンコ、俺はオリンピックに出たい」この言葉に奴の気持ちが集約されている。アクションを起こすだろう・・・

俺は奴にセレッソマガジン「Tweifth」(定価200円)を渡された。

「キンコ、家帰って読んで・・・」鉄板焼屋で読んだ。不覚にも泣いてしまった、最後まで読めなかった。

奴の特集。「セレッソの名のもとで。 身長187センチ、体重79キロという恵まれた体躯に抜群なフィジカル能力を備え、テクニックもきわめて繊細・・・高いポテンションを秘めた杉本健勇・・・」

内容の一部・・・FIFAU-17ワールドカップナイジェリア2009に出場したのをはじめ、年代別代表で軒並レギュラーとして活躍。近年のセレッソ育成組織のなかでも最も華々しい実績を残して、昨年、高校3年生でトップ昇格を果たした期待のストライカー杉本健勇。しかし、彼は言う。「エリートみたいな感じでは全然なくて、初めはトレセン(選抜チーム)とかにも行ったことがなかった。正直、俺は雑草・・・」

次の奴のコメントに泣かされた。

「小学校でサッカーをやっていたときの金尚益(キン・サンイク)監督は、僕がずっと信用していた人。その人がいなかったら今の僕はなかった」と話す杉本。所属していたチーム、FCルイラモスヴェジットと恩師への感謝を今も忘れてはいない。セレッソ育成組織入りも、まさに金氏の勧めがあったからだという。・・・


鉄板焼屋を出て、奴に「キンコは十分、お前に元気をもらった。キンコの事はもうええ・・・自分の事だけ考えろ」

「キンコ、これからや、ちゃんとお返しするから、見ときや・・・」

妻にちょっとは夫として評価してくれたかなぁ・・・(笑)