今日、朝一番教え子と喫茶店で会った。午後一番の飛行機で佐賀県鳥栖に戻るのでゆっくり食事する時間はなかった。月曜日夜に大阪に来て今日帰るのでお互い時間が取れなかった。
教え子が成人し、立派な青年になっても、会うとヴェジットでボールを蹴っていた頃の少年に映ってしまう。

遠慮はしない。私は好きな事は喋る。

「お前が、Jの育成でサッカーせず、お前のワンマンチームみたいな中体連、高体連の部活でサッカーやっていたら、今頃チョン・テセより凄い選手になっていると思う・・・」

「・・・」奴は俺の顔を見る・・・「このおっさん、未だに俺を子供扱いか?」と思ったかも知れない。でも話の続きを聞きたいみたい・・・(笑)

「お前はJの育成で「ベタ足サッカー」を学んだ。全てにパーフェクトスキルを習得するためお前の良さを研磨で削り落とした。」

私の「のがき」を奴は30分黙って聞いていた。代表に選ばれ、世界大会も経験し、プロ選手にもなった。選手としては最高の名誉だ。だが、私はまだ十分現役でサッカーができるのに引退した奴にちょっとだけ腹が立ち、愚痴をこぼしたかも知れない・・・

「どうや・・・通訳の仕事。なれたか?」「キンコと違う、俺の韓国語は本物やでぇ・・・」「・・・」

「これから先、通訳で食べていくのか・・・」

「キンコ、俺はジョゼ・モウリーニョを目標にしている」

また訳の分からない事を言ってる、俺の教え子はこんな奴ばっかりか・・・(笑)

「キンコ、ジョゼ・モウリーニョは元々通訳の仕事をしていて、サッカーなんかやっていない。俺はプレーヤーとしても経験している・・・」

参りました。