あかんわ。直木賞作家まで、大手新聞のコラムで龍馬のことを、面白おかしく書きはる(笑)
記事から・・・初笑いは、テレビのコマーシャルであった。白い犬が、高知の桂浜にやってくる。すると、武田鉄矢が維新の志士の扮装で、海に向かい何やら感慨にふけっている。犬が、こう言うのである。「なんだ、龍馬かぶれか」明らかに、今年から始まったNHKの大河ドラマ「龍馬伝」を意識して制作している。                                                       *携帯電話会社の社長も大の龍馬ファンと聞く。この会社はプロ野球チームを持っているが、ユニホーム黄色の2本ラインは龍馬が設立した海援隊の旗から来ているらしい。*は私の「のがき」です

私は初笑いした、と言ったが、半ば以上は、苦笑まじりである。私自身が武田鉄也の演じる人で、白犬に侮蔑されても仕方がないからである。何しろ、十代の頃、坂本龍馬になろうと、本気で考えたのだ。司馬遼太郎「竜馬がゆく」の新聞連載を読み、舞い上がってしまった。龍馬になりたい。まずは、剣客であらねばならぬ。龍馬が学んだ北辰一刀流の道場が、おあつらえ向きに近所にあった。先生は千葉周作から数えて六代目である。勇んで入門した。そして何年か熱心に通ったが、龍馬のように免許皆伝とはいかなかった。小学生の女の子に、面一本をとられるていたらく、先生もこまって「声だけはいい」、しかし掛け声だけで屈強な相手を平状させられぬ。かくて「龍馬かぶれ」は、本の世界に向かった。龍馬関連の本を読み、うっとりと「龍馬の世界」にひたるのである・・・

*省略しますが、この先の文章が面白い。さすが直木賞を受賞され、「七人の龍馬 坂本龍馬名言集」を出版された人だ。でも龍馬大好き人間は、人が書いた(脚本)龍馬を批評したがる(笑)私も若い頃、龍馬の話でお酒を飲むのが大嫌いであった「俺、以上に本当の龍馬の考えが分かる人間はおらん」と今考えるとアホみたい(笑)
この作家。ちくりと、NHK大河ドラマ「龍馬伝」批評している。(笑)

・・・ついでに述べると、NHKのドラマは音楽の流しすぎである。わめきすぎである。細かいことだが、本の扱いが、ぞんざいすぎる・・・

*私は今日から、龍馬大好き人間を封印する(笑)「龍馬固せんべい」販売計画も中止する。明日から、龍馬から岡本太郎に乗り換える。「せんべいは爆発だ」せんべいを作る計画に入る。その前にまず、岡本太郎記念館に行って来る。

余談だが、龍馬は北辰一刀流の腕前なのに、刀を捨て「これからは、拳銃じゃきに・・・」次は拳銃を捨て「これからは世界と戦うには、万国公法(国際法)じゃきに・・・」と書物を持って歩く。