16日朝刊。朝日新聞 キューから・・・

意気込み伝わる大河「龍馬伝」
「NHKでもこんなに番宣をするんだと呆れたほど、龍馬、龍馬、福山、福山。コラボレーションと称して、「プロフェッショナル」などでも「龍馬伝」のプロモーション一色で食傷ぎみだった。だが、それさえ許せる出来栄えの「龍馬伝」。大河ドラマで、まさかこんなにワクワクさせられるとは思わなかった。前回の「天地人」は、なぜあんなに視聴率がとれたのか不思議なほど、つまらなかった。衣装もセットもいかにも大河という枠にハメ込まれて、作り物作り物しており、しかも主人公は偽善的なほどいい人で、嘘くさくって説教くさくて。妻未木はじめ役者の人気でもっていたのだろう。

しかし「龍馬伝」は、そうした大河の型など蹴散らして、今時の映画以上の迫力だ。光の駆使した映像が美しく、セットも衣装もリアルで、登場人物がそこでほんとうに生きているかのようである。・・・
脚本家は、身分制度の激しい時代と土地の中でだからこそ龍馬が龍馬となっていくことを説得あるエピソードで綴る。格差社会の今をダブらせたメッセージが、生きている。
「JIN」で龍馬を演じた内野聖陽が適役だっただけに、福山龍馬はどうかなと意地悪く見たが、ありきたりなリーダー像とは違い、よく泣くし、心身ともマッチョではないところが魅力的。・・・」

*多分、この女性ライターも龍馬信者に間違いない(笑)。