母カエルが亡くなって5年の歳月が経った チョンケグリも立派な青年カエルに成長した 仕事も真面目にやるが 仕事が終わると、さっさと家に帰る 村のカエルたちとは付き合いをしない チョンケグリは 母カエルのお墓の横に新しい家を建てた いつ大雨で 母カエルのお墓が川に流されるが心配なのだ チョンケグリは 大雨が降っても 母カエルのお墓が流されないように 木と石でダムを造る ダムを造るため 村のカエルとは 付き合う時間がない 村のカエルたちは チョンケグリを益々変わり者と噂をする 年々村は豊作だ チョンケグリの造ったダムのお陰で 大雨が降っても 穀物は流されない でも、村のカエルたちは ダムのお陰で豊作になったとは一度も思わない 逆にチョンケグリが村に 出入りしないので 平和(豊作)になったと思っている ダムが崩壊するぐらいの台風が襲ってきた チョンケグリは 5年ぶりにカエル村に行き (このままなら
 穀物が流される 木と石を集めてダムを補充しないと・・・)村のカエルたちは 話をまともに聞かない 誰も力を貸してくれない 仕方なくチョンケグリは一人で ダムの補充をする 一晩かけて なんとか穀物は助かったが 母カエルのお墓は流されてゆく・・ チョンケグリは 一生懸命泳ぎながら 叫ぶ「母ちゃん!母ちゃん!」どんどん流されて行く・・・つづく