ベルギー戦を語るにはポーランド戦の後半のボール回しから語らなければならない。
俺はあの0-1の敗戦のためのボール回しはするべきではなかったと思う。
あの時間稼ぎは通常の戦術としてのボール回しと同じにしてはいけない。
通常は勝っているチームが時間を使って勝利で終わらせるための戦術だ。
そこにはそうはさせまいとボールを奪いに行く負けているチームとのサッカーとしての攻防が存在する。
しかし負けているチームが後方でボールをまわせば勝っているチームは自陣にひいて守備を固めるのは当然だ。
誘いに乗って奪いに行くとスペースを空けてしまってそこを突かれる可能性があるのだから後で回されてる限り何もする必要はない。
だって勝っているのだから何もしてこなければそのままで勝てるのだ。
そうなると観客を置き去りにした予選通過の結果だけを求めた時間稼ぎとなってしまう。
勝利を求めてこそサッカーであって勝利を求めず時間をつぶすなんてサッカーとしてあってはならない。
「ルールが認めている」と言う人がいるが認めてなんかいない。想定すらしていないルールの穴だ。
たぶん今後の問題点として改正されるはずだ。
あれこれ理由を付けてあのボール回しを肯定する人もいるが監督や選手が「本意でない」と行っているのだから本意でないのだ。
やりたくないプレーであったし、やってはいけないプレーなのだと思う。
そのことがベルギー戦での日本代表の戦い方に少なからず影響してしまったのである。
つづく