2007.10.14 JOGARBOLA レディースカップ | ベイビーオイルの誘惑 ~A sense of unity~ FC.NOMAD&RAMSのブログ

ベイビーオイルの誘惑 ~A sense of unity~ FC.NOMAD&RAMSのブログ

愛すべき男たちがベイビーオイルの誘惑を振り切ってピッチに集った。
FC・NOMAD激闘の記録がココにある。

FC.NOMAD&RAMSの日程や結果

当日は午後2時に集合ってことでゆっくり眠って昼前に目ざめて、まずカエデちゃんを迎えに行って八幡市駅でアヅちゃんとノリちゃんと合流した。遅れて来たノリちゃんが「家の時計が15分遅れてて~ん」だのなんだのと、ごちゃごちゃ言い訳していたが半分無視して会場のベルファ京都に向かって車を走らせた。会場に到着したのは午後1時30分だった。ココのフットサルコートはショッピングセンターの屋上にある。3階のフロントにはメンバーたちがボチボチ集まり始めていたがとりあえず俺は同じ階のカレーショップのいい匂いに誘われて、ふらふらと一人でオムライスカレーなるもので腹ごしらえをした。むふふ、お腹いっぱいになったのだ。フロントに戻るともう全員集合していた。


今日のRAMS出場メンバーはカナエ、ノリちゃん、リョーコちゃん、カエデちゃん、アヅちゃん、エッチャン、ミカちゃん、ゴエミちゃんの8名なのだ。ミカちゃんは8月にラムズに入ってフットサルを始めてまだ2ヶ月の初心者で大会初出場、ゴエミちゃんはレディースフットサルチームおけいはんからの助っ人なのだ。応援にはユウ、ナス(中西)、ヨータロー、ノブリン、ヤマショー、ユースケ。監督は、わたくしヨシムでございます。


午後3時からの試合開始に向けて簡単なウォーミングアップを開始した。対面パスに足首タッチやクロスステップなどを手っ取り早く合わせて行ったのだが、そんなアップに慣れていない彼女たちのリズムの悪さに笑ったらあかんと思いつつ面白かった。とりわけリョーコね~さんのリズム感の悪さにノマドサンタのストライカーであるシバキョーの姿がダブって見えた。天性のストライカーは独自のリズムを持っていて型にはまったリズムは苦手なのだろうな。それにしても、ぷぷぷぷぷっ。


初戦の相手はラムズのメンバーでもあるマリちゃん所属のチーム。大会会場のベルファ京都のホームチームなので今回は残念ながらマリちゃんは敵チームなのだ。彼女たちはヨシム教室にも参加したことがあったので顔見知りもいて強豪であることは分かっていた。初戦でいきなり強豪との対戦なのだ。しかし初戦は今回のラムズメンバーの特長をどのように生かして戦うか分析しながら、しかも勝てるように考えなければいけないので相手チームのことは考えられないのだ。まずは練習の参加率が高く普段から特長を分かり合っているメンバーを先発に選んだ。ゴレオロはノリちゃん、フィクソにエッチャン、アラにアヅちゃんとカナエ、ピヴォにカエデちゃん。フィクソのエッチャンは後方でしっかり守りながらパスを供給できる。

アヅちゃん、カナエ、カエデちゃんは堅実に守備ができてパスがまわせるメンバーなのでしっかり守ってから攻撃に移れる。予選リーグは前後半なしの10分1本なので5分を境にしてフィクソのエッチャン以外の3名を交代させる予定にしていた。エッチャンはアクシデントでもない限り全試合にフルタイム出場してもらうつもりなのだ。


試合前に女子メンバーが円陣を組もうとしていたので俺も中に入った。

俺「落ち着いてやろ。さあいくぞー!」

メンバー「・・・・ん?、おっ・・・お~~~っ!」

円陣に慣れていないメンバーたちは、なんかタイミングが悪いのだ・・・。


試合が始まるとやはり押し込まれる展開から始まった。みんな緊張している様子だったがFP4人が組織でしっかり守っていたのであまり心配はなかった。そのうち徐々にパスをつなげるようになってシュートを打てるようになってきた。5分ぐらいまでこう着状態が続きまずはスピードのあるゴエミちゃんをスピードの最も遅いカナエに変えて投入した。この交代はけっこう面白くカナエのパス攻撃からゴエミちゃんのドリブルにシフトチェンジなのだ。そして6分経過したあたりで天性のストライカーであるリョーコちゃんをアヅちゃんに代えて投入し前方に基点を置いた。リョーコちゃんを入れてゴレイロからのスローで攻撃するラムズの攻撃パターンは以前の大会で大爆発した実績があるので彼女たちには分かっていたはずなのだ。以前の大会ではその攻撃パターンのみで戦ったが今回はエッチャンからのロングパスやリョーコちゃんが引っ張って空いた中盤のスペースをパスで回したりと多彩な攻撃が出来るようになっていた。先制点はエッチャンからのパスをゴール前で受けたリョーコちゃんが前を向きキーパーを引き付けて右にいたゴエミちゃんにパス、ゴエミちゃんのシュートはファーサイドに外れたがエッチャンが詰めてゴールを奪った。1-0になってまだ厳しい場面ではあったが初出場のミカちゃんをカエデちゃんに代えて投入した。最初は緊張もあってなかなか足が動かないようだったが一生懸命ボールを追っていたので大丈夫そうだった。そして再びエッチャンからのロングパスをゴールに背を向けて待っていたリョーコちゃんが振り向きざまのダイレクトシュートというインザーギも真っ青なビューティフルゴールを決めて2-0。そしてそのままタイムアップで初戦を飾ったのだった。


2戦目はややチーム力は落ちると思われたチームだったが、なかなかゴールが奪えずに0-0で引き分けた。


3戦目は1点差負け以上で決勝進出が決まる。ノブリンとナスと3人で計算したのでたぶん間違いないのだが自信がないので引き分けには持ち込みたいところ。試合開始前にマリちゃんのチームの監督が「あのチームのゴレイロはドリブルで攻撃参加しますよ」と情報をくれた。ありがたかった。ノリちゃんとエッチャンにそのことを注意しておいた。またしても試合は一進一退で0-0のまま試合がすすんだ。残り2分ってとこでミカちゃんを入れた。マークを伝えてその選手に張り付くように指示をした。このまま引き分けでは決勝トーナメント進出が絶たれる相手チームはカウンターでゴレイロがドリブルで攻撃してきた。マークに付かれていないゴレイロはフリーでラムズ陣内に入ってきた。「やばい!」と思った瞬間にミカちゃんが自分のマークを外してゴレイロを追いかけてピンチを救った。転倒し膝を擦りむきながらも、この試合最大のピンチを救ったのだ。そしてタイムアップ。2勝1敗のマリちゃんのチームに続き、1勝2分けブロック2位で決勝トーナメント進出を決めたのだ。みんながミカちゃんの捨て身のプレーを褒めていた。


準決勝までの時間はメンバーそれぞれがリラックスして試合の事とは関係のないおしゃべりに花を咲かせていたのだ。試合中もピリピリした感じはまったくなくてみんなが励ましあっていい雰囲気だったが待ち時間の間も和やかでいい雰囲気なのだ。


決勝トーナメントは7分ハーフで行われる。準決勝はBブロック1位のチーム。まずは今までと同じようにゴレイロにノリちゃん、FPはエッチャン、アヅちゃん、カナエ、カエデちゃんが先発した。試合が始まると相手チームは今までより当たりが強かった。やや押し込まれる展開だったがこちらも何度かいい場面を作って一進一退。しかしノリちゃんの死角からの相手のミドルシュートが決まって先制されてしまった。今大会は初失点なのだ。けど特に焦りはしなかったのだ。予定通りにカナエに代えてゴエミちゃんを入れようとすると「先にリョウコちゃんを入れたほうがよくない?」と1点先制されたことを考えてゴエミちゃんが俺に言ったが「まだ早い。ゴエミちゃん入って」と体力とスピードのあるゴエミちゃんを先に入れた。その後は緊迫した展開で0-1にて前半を終了した。ハーフタイムにエッチャンとカナエに「途中でカナエを入れるからカナエがフィクソで後方に残ってエッチャンが攻撃参加して」と伝えた。後半からアヅちゃんとカエデちゃんに代えてミカちゃんとリョーコちゃんを入れた。リョーコちゃんは守備を捨てて前方に残した。って言うかそれがリョーコちゃんのプレースタイルなのだ。守備には負担が大きいので短時間で勝負したいのだ。リョーコちゃんが守備をしない分、押し込まれていたがみんなしっかり守っていた。そしてノリちゃんからのスローがリョーコちゃんに渡りリョーコちゃんが個人技で強引にシュートを打ってゴールを奪った。歓喜する応援団!「インザーギ!」の声が飛ぶ!1-1になったところでミカちゃんに代えてカナエを入れてエッチャンを前方に置いたところで相手ゴールエリアすぐ外で相手のハンドでフリーキックのチャンスを得た。すぐ蹴ろうとするリョーコちゃんに「ちょっと待て!ゆっくりやれ!」と叫ぶ。カナエを残し3人が前に行ってから蹴らしたかったのだ。そして、はやるリョーコちゃんはエッチャンが上がるや否やボールを蹴ってこれがゴールに入った。「やった!」2-1で逆転なのだ。残り時間は約2分。相手はFP全員が攻めてくる。それでもストライカーのリョウコねーさんは前方に残っている。あかん守備を知らんリョーコちゃんは交替させようと思った。「アヅちゃん、つぎ入って!」「リョーコちゃんラストね!」しかしマイボールになるとゴール前に突進するリョーコねーさんには聞こえていないようだ。「代えたい、代えたい」とノブリンにつぶやく俺。「インザーギには聞こえてないっすね」とノブリン。ハラハラドキドキの数分が過ぎそして何とか守りきって決勝進出を決めたのだった。


決勝戦までに3位決定戦をやっていて、ちょっと時間があった。「相手はむっちゃ気合い入ってるな~」と通路を使ってランニングを始めているマリちゃんのチームを見てナスが言った。ラムズはまたもやおしゃべりに夢中なのだ。「ユニバーサルスタジオ」の話で盛り上がっているようだった。「ストレッチ始めてますよ」とノブリンが言った。マリちゃんのチームは全員で円になってストレッチをしていた。「まだいいねん。おしゃべりさせとくわ。あんまり早くに決勝戦を意識させない方がいいし」と俺は彼女たちのリラックスムードを壊さないようにした。3位決定戦が終了してから「そろそろ決勝戦の時間やで~!」とアップを指示したら「次は決勝なん?」と誰かが言った・・・。どんだけリラックスしとんねん・・・。


軽くアップしたらすぐに決勝戦の時間になった。緊張の時間は短いほうがいい。いい雰囲気で決勝戦に挑めそうなのだ。決勝戦前は応援メンバーも含めて全員で円陣を組んだ。「さっきはタイミングが悪かったからちゃんと決めとこ」「行くぞー!って言ったらつま先で地面を叩きながら、オー!やで」かけ声はユウに任せた。「ココまで来たんやし思い切ってやろ!行くぞー!」「おー!!」決まった。メンバーがピッチに散って行った。するとヤマショーがユースケとノコノコやって来た。「もう全員で円陣組んだで」「え~!ユースケがシッコって言うからや~!」まったく・・・必ず乗り遅れる奴がいるのだ。


決勝の先発は今までと同じくノリちゃん、エッチャン、アヅちゃん、カナエ、カエデちゃん。これまでと同じようにしっかり守ってパスで組み立てて攻撃に移る作戦なのだ。リョーコちゃんを入れるまでノリちゃんのスローの時にカエデちゃんにゴール前までディフェンスを1人引っ張るように指示した以外は特に指示は出さなかった。ゲームは一進一退ですすんだ。どちらも一生懸命に走っていいゲームだ。今まで通りカナエに代えてゴエミちゃんを入れて今回は前半の最後のほうでアヅちゃんに代えてリョーコちゃんを入れた。先攻逃げ切りが俺の頭にあったのでリョーコちゃんを早めに入れた。しかし0-0のまま前半を終了した。

ハーフタイムで「0-0でもカナエを入れたらエッチャンが攻撃参加」と指示した。


後半はカエデちゃんに代えてミカちゃんを入れた。相手チームはリョーコちゃんにマリちゃんをマンマークさせてきた。これはこっちとしてはありがたかった。守備をしないリョーコちゃんにマンマークをつけてくれたので自陣に攻め込まれても4人目は来ない。3対3で守れるのだ。後はインザーギリョーコの得点力で勝負なのだ。いい勝負になっていた。緊迫したムードの中、ついにリョーコちゃんが個人技でディフェンスを交わしてゴールを決めた。「ヨッシャー!」リョーコねーさんガッツポーズなのだ。ベンチのメンバーも大盛り上がりだ。そしてミカちゃんに代えてカナエを入れた。エッチャンの攻撃参加の合図なのだ。攻めあがるエッチャン。さっそく得たフリーキックは惜しくも外れる。逆に攻め込まれるも辛くも防いでノリちゃんのスロー。左にポジションを取っていたインザーギリョーコはディフェンスを背負いながら右に流れてスローを受けて振り向きざまに放ったショートはゴール左に突き刺さった。「ヤッター!」歓喜するメンバーたちベンチのメンバーも飛び上がって喜んだ。そしてすぐにエッチャンにフィクソに戻るように指示し予定通りにリョーコちゃんを代えて守備を固めようとした。しかし相手チームはまだリョーコちゃんにマンマークされせていたので交代しないことにした。そしてタイムアップ!みんなハイタッチや握手で喜び合った。ラムズ優勝なのだ。


今大会は5試合で6点中5得点とリョーコちゃんが大爆発した。しかしその陰にはファインセーブでチームを盛り上げたノリちゃん、FPではただ1人全試合フルタイム出場で攻撃を我慢して5試合で1失点の守備に貢献したエッチャン、前からしっかりディフェンスをしてポストプレーで攻撃の基点になったカエデちゃん、献身的に攻撃に守備に走り回ったアヅちゃん、攻守のバランスを取ってゲームを組み立てたカナエ、初めての試合に戸惑いながらも必死で走って大仕事をやってのけたミカちゃん、助っ人ながら明るいキャラでおしゃべりの中心になっていい雰囲気を作りスピードあるドリブルで相手をかき回したゴエミちゃん、みんなの力があってこその得点そして優勝でした。


メンバーのみなさんおめでとう!応援のみなさんお疲れ様でした。あ~楽しかった!