天皇杯、元日決勝のカードは… | 前方Look Up!(F.C.Milleの千年構想)

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「F.C.Mille」では幹事をやりつつ、DF四銃士のひとりとしてplayしてました。ここでは所属する地元のシニアチームの活動やFootballに関することを中心に、徒然なるままに書き綴ります。

 今日行なわれた準決勝の2試合は、どちらもなかなか見応えのある内容だった。

 まずは先に静岡で行なわれたガンバ大阪vs.コンサドーレ札幌の試合。ボールポゼッションでは予想通りガンバが上回ったものの、コンサドーレも機を観て効果的なカウンターを繰り出す、という展開。

 前半18分に加地が自らのシュートのこぼれ球を押し込んで、まずはガンバが先制。1‐0まま前半を終えると、後半7分にはセットプレーからのクリアボールをつないで、オフサイドギリギリのポジションでパスを受けた宮本が左から中へ折り返し、中央で待ち構えていた前田が合わせて追加点をゲットした。

 一方のコンサドーレも、2分後に相川がダイレクトシュートを決めて1点差に詰め寄ったが、その後は互いに決め手を欠きゲームは終了。ガンバが決勝進出を決めた。


 国立で行なわれたもう一試合、浦和レッズvs.鹿島アントラーズのカードは、やはりレッズが押し気味に進めつつも、お互いが堅いディフェンスで相手になかなか決定機を作らせず、こう着した試合展開。

 しかし、ケガでリーグ戦ではピッチに立つ機会さえわずかだった小野伸二が、準々決勝と同じように輝きを見せる。

 前半40分にはカウンターから、センター付近に上がってきた鈴木のパスを、左に流れながら受けると右足のインサイドでカーブを掛けたダイレクトシュート。腕を一杯に伸ばして必死でセーヴィグする曽我端を、嘲笑うかのように弧を描いたボールは、右サイドネットにゆっくりと吸い込まれていった。

 対するアントラーズも後半24分、左サイドでFKのチャンスを得ると、野沢がゴールに向かうようなボールをゴール前に上げ、飛び込んできた岩政がGK都築の目前で角度を変えて同点ゴール。振り出しに戻した。

 その後も互いに好機を掴むものの、なかなかゴールネットを揺らすことはなかったが、37分にレッズが短くパスをつなぎ、小野が左サイドに走り込みながら後方からのボールを受けると、ヒールでクロスするように走り込んできたポンテに柔らかく渡し、これを落ち着いてシュート。ディフェンダーに当たってコースが変わったため、曽我端には何もするべきことは残っていなかった。

 ケガ人を多数抱えてしまった浦和レッズにあって、ココまでケガに泣いていた小野伸二が活躍するというのも不思議な巡り合わせ。彼曰く、元日の国立決戦は意外にも初めてだそうだが、その存在感を再び見せ付けてくれる舞台になるのかも知れない…。