人に何かを教えるということは、すごく難しい・・・
私なんかが、教えてもいいのだろうか、すごく大事な時期に自分は子供達に何か
残してあげることができるのか、いつも考えてしまいます。

desafioを立ち上げた当初、サッカーが大好きで、もっとサッカーしたい!!
という子供達10人と私で始めました。
最初は社会人チームの練習時間にグランドの隅っこで練習させてもらっていました^^
必死で練習して、誰よりも上手くなりたい! そういう子供達で始まったチーム・・・
この半年間は自分も含めてかなり上達した時期でした^^
今のdesafioより数倍ハードな練習を10人でやるのですから上手くなりますよね^^

富田西の子だけで始めたのですが、口コミで今宿さんが加わり、どんどん人数が増えていき
今では子供だけで60人、大人も含めると7,80人が一緒にボールを蹴っています。
こうなってくると、なかなか1人に気付く時間が少なくなってきます
人数が多いことはうれしいことでもあります^^ みんなサッカーが好きなんだなぁ と・・・

サッカーが好きだからここに来ている・・・ と、だから一生懸命サッカーはしてくれるはず・・・
と思っていました。 しかし現実にはそう簡単なことではなく、練習始めの準備、 練習の合間や、次のことをやるための準備等、 なかなかすぐにはできません
ボールを蹴っているときですら、 集中していない子がいます。
こんなはずではなかった・・・ と思い、悩みました。

遊びに夢中な子供達をサッカーに集中させる方法・・・
いわば一歩手前の練習内容に変更し、まずはサッカーをすることが楽しい!
を体感させること・・・ 技術やオフザボールなどの理論は後回しにし、
楽しませることを優先させるべきではないか、
その後、徐々に今のようにやっていけるようにしたほうが、いいのではないだろうか。

中学生、高校生までが一緒にやっているdesafioでは少し無理があるのかも
知れません・・・ しかし子供自信が「サッカーしたいです」といえば、
私は誰でも「一緒にやろう!」 と言ってしまいます。
時には「もうあまり入れないでください、人数が多くて教えてもらう時間が・・・」
と言ってくる人もいます。 それもそうだと思います。
もし今10人しかいなかったら・・・今の6倍練習できますからね・・^^
でも多いこともマイナスばかりではなく、人間関係や自己主張など、
良い刺激もあります。

まだまだ皆、欲がなく、あの人みたいになりたい! あんなプレーしてみたい!など
あまり思わないのかもしれませんね。

たとえば、目標ができたり、ライバルがいたりすると、上手くなれたりします^^
目標に向かって努力できるからなのですが、
人は勉強するために、勉強を頑張ることはできなくて、車を運転したい(目標)からと、
勉強をがんばることができます。
サッカーにしても同じで、まずは目標を作ることだと思います。
レギュラーになる! 得点する! リフティング1000回! など、
なんでも構わないと思います。

目標をクリアして行き、挫折や壁を乗り越えていくことが、夢に近ずく唯一の方法
なので、転んでも、すりむいても、何度でも立ち上がることの出来る人が最後に
笑うことの出来る人だと思います^^

かくいう私は、今まで挫折や大きな失敗もしてなく、転ばないように生きてきた
気がします・・・ですからなんでもすぐに普通にこなし大きな壁はすり抜けて
きたように思います。
失敗したときに言い訳ができるように100%の力でぶつからなかった・・・
そんな自分だったから、今の自分でしかない・・・ そんな弱い自分みたいに
なってほしくない。

だから今の子供達の気持ちがわかるような気がします。
自分がこの年代のころを考えると、私は偉そうなことは何もいえません。
でも私が出来なかったからといって、何もアドバイスしなかったら、
彼らの可能性の芽をつんでしまうことになる・・
夢を掴んでほしい、なりたいものになり、将来輝いてほしい・・
いろいろな葛藤の中で、指導者をやっていますが、
子供達に言いながら、自分に対して叱咤し、成長していく事が、
いずれ子供達のためになるのではないかと思います。

こんな自分に指導者が務まっているのかは疑問ですが、
サッカーが好き、子供達が好き、 自分は出来なかったことを子供達には
出来るようになってほしい! と思えるうちは、もう少し、続けていきたいと思います。
1人1人に声をかけ、分かりやすく教え、やってみせて、サッカーおもしろい!
上手くなりたい! と思ってもらえるような指導者になれたら・・・