家庭用フッ素の新顔 | ふたつき子ども歯科 院長日記

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ふたつき子ども歯科院長の二木昌人です。福岡市で小児歯科、矯正歯科、障害者歯科を専門にしている私の、日常臨床そしてプライベートの本音トークです。

むし歯予防および初期むし歯のストップに有効なのはフッ素ということは、皆さんご存知のことと思います。時々、歯科医師でフッ素の効果についてあまり信じていない人がいたりしますが、ちょっと論文やデータを見たら分かることですので、業界内の問題というか、業界としてしっかりせねばなりませんね。
それはさておきまして、当院で新しい家庭用フッ素ジェルを導入しました。今までも、スプレータイプ、泡タイプ、ジェルタイプなど様々なものを患者さんに勧めてきましたが、この「サンスター CFフッソジェル歯みがき」は今までのジェルタイプのものに比較して味がマイルドで、特に3歳未満位の幼児に受け入れられやすいのではないかと思います。幼児では甘味であっても、味がしっかりしたものは好まない傾向にありますので。
さてフッ素濃度ですが、当院に置いてあるジェルタイプのものは600~950PPMであるのに対して、今回導入したのは、サンスターに問い合わせたところ150PPMだそうです。若干低濃度ではありますが、むし歯のない幼児ではOKではないでしょうか。スプレータイプが味がマイルドで殆どの幼児が喜んで使ってくれますが、100PPMと濃度が低く、かつ割高です。歯科衛生士とも相談して、これに代わるものではないかと考え導入した次第です。

パッケージの説明を読むとハブラシで使用後は口をすすぐようにと書いてありますが、これは歯みがきとしての認可上の要件なのでしょうか? 他の家庭用フッ素と同様で、実際には口をすすがない方が有効ですので、もちろんうがいができない幼児でも使用可です。


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右上の製品は従来の家庭用フッ素ジェルです。これはレモンティー味ですが、ブドウ味がよく売れていますね。甘味はキシリトール。
対して、CFの甘味はパラチノース。もちろん、いずれもむし歯の原因にならない甘味料です。



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