FBサポート、飲食店舗プロデューサーの水谷 功です。

今日は、見積りの基本的な考え方についてお伝えします。

お店を作る際に、施工業者からもらう工事見積って何か"正確に"知っていますか?

見積(みつもり)とは「予め定めた工事仕様、範囲に沿って算出した概算費用」です。

そうです、概算!の費用
今日のポイントはここ。

予め定めた工事仕様と工事範囲を元にはじき出した工事金額なので、例えば解体しないと確認できないような隠蔽部分などははっきりと算出できません。

見積りが出来る範囲には限界があり、確定できる内容しか正確に計上できない。不確定な内容については「たぶんこのくらい掛かると想います」程度の精度というのが実情です。

私が、工事予算+100万円の予備費を確保するように提唱しているのは、これが理由です。

工事前に提出するものなので、実際すべてその通りに出来ることを確約するものではないし、仕様や範囲の前提条件が変わればその金額も自ずと変わります。この見積の特性をよく理解しておいて下さい。


しかし、出店者は店舗工事にかかる正確な総費用を知りたくて見積依頼をするのですから、分からない内容はすべて別途と言う訳にもいきません。 そこで、私たちは色々と知恵を絞ります。方策は大きくわけてふたつ。

◎部分的に先行解体して、隠蔽部の調査をして仕様を決定する
◎既存資料や可視範囲から隠蔽部を類推して仕様を設定する

よくあるのは、事前に解体できないので「予測する」方です。"たぶんこうであろう"という自分の予測の元で設計を進めます。

これまで多くの現場に携わった経験を元に、関係者が打ち合わせをしてひとつの方向性を導きます。それぞれの立場によってより良い意見を出し合います。

そうは言っても、予測なので稀に外れることもありますが、何も考えずに解体後の現場対処をするよりは建設的だと自負しています。

小規模店舗の店づくりでは、予算が限られているので突発の費用に充てる余裕がありません。

現場で起こるすべての行為は"お金がかかる"
ことなので、予めどこまで費用を想定するかが重要です。

だからこそ、密に予測をして予算枠内で工事費を納める必要があるのです。

見積はその要となるものです。項目数が多く、専門用語ばかりで読みにくい書類ではありますが、よくよく確認をするように心がけましょう。

内容について分からないことがあれば、設計者、施工者にぜひ質問をして説明を求めて下さい。けして分からないまま事を進めないようにしましょう。後々のトラブルの原因になりますからね。

建築の専門用語については、順次このブログでも解説をしていこうと思います。


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