AOLとMS、広告サービスで合弁か
Microsoftは、当初報じられていたAOLの株式取得ではなく、AOLと広告資産を統合する方向で契約を結ぶもようだ。
(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米Time Warnerは、Googleに対抗するオンライン広告サービスの構築で近くMicrosoftと契約する。両社の交渉に詳しい筋が伝えた。
数カ月に渡る断続的な交渉の末、両社は今、広告関連の資産を統合する――金のやり取りは、あるとすれば最小限で――契約に焦点を当てている。契約は年内に結ばれる見込みだが、AOLがMicrosoftを犠牲にしてGoogleとの関係を深める方を選択する可能性もまだある。
しかし12月5日の時点で、多くのアナリストや投資家が予想していたほど野心的ではないものの、MicrosoftとAOLのアライアンスを示す最初の兆候が見られた。
この交渉の下、AOLはインターネット検索の提供企業として、Googleの代わりにMicrosoftのMSNサービスを採用するとこの交渉に詳しい筋は話している。現在、AOLはGoogleの検索エンジンを採用し、GoogleはAOLに、AOL会員による広告売り上げの一部を提供している。Googleは2004年、3億ドルの売上高をAOLに渡した。両社の現在の契約は、2006年まで続くことになっている。Googleのエリック・シュミットCEO(最高経営責任者)は5日、AOLに関する交渉についてコメントを避け、「AOLは重要なパートナーであり、同社との協力を続けることを楽しみにしている」と語った。
Time Warnerは同社の事業戦略を批判し、同社取締役の大半を入れ換えようと委任状争奪戦の準備をしているヘッジファンド投資家カール・アイカーン氏との交渉を控えている。AOL部門に世間の評価額を割り当てるような取引は、アイカーン氏の怒りを買うかもしれない。これらの交渉に詳しいある筋は、Time Warnerは金額を割り当てられない合弁事業のような取引を発表することで、そうした可能性を避けたいのかもしれないと示唆した。
これらの交渉には、AOL部門とMSNの両方のオンライン広告を販売する合弁の広告販売部門を設立しつつも、これらオンラインサービスをそれぞれの所有者の支配下に置いたままにするための話し合いも含まれると情報筋は語る。この取引には、自動化された「広告プラットフォーム」を使ったMSNとAOL向けの広告仲介も含まれるかもしれないという。MSNはそのような「AdCenter 」というサービスを開発しており、米国外の特定の市場でこれをテストしている。
両社が取引に至った場合、MicrosoftがAOL部門の少数株を取得するという先の交渉とはかけ離れたものになるとこの計画に詳しい筋は話す。両社は12月の第3週までに取引を発表する見込みだという。
この動きはGoogleに対抗するためのものだ。Googleは広告とインターネット検索の結果を効果的に結びつけるオンラインサービスを作り上げた。これにより同社は並はずれた成長率を達成し、市場価値は1200億ドルとなっている。これに対してTime Warnerの時価総額は880億ドルだ。
Microsoftの広報担当者はコメントを避けた。Time Warnerの広報担当者とは連絡が付かなかった。(2005.12.6/IT Media)