Amazonのウィッシュリストが子供を危険にさらす
子供の名前や居住地を簡単に探せてしまうAmazon.comのウィッシュリストは、加害者が子供を食い物にする格好の手段になる恐れがあると、専門家は指摘する。
米Amazon.comのウィッシュリスト機能は、子供が欲しがっているものを親戚に知らせる手段としては素晴らしい。しかし同時に、加害者が子供を食い物にする格好の手段になる恐れもある。
ウィッシュリストでは誰でもサイト上の膨大な量の製品の中から好きなものを選んでパーソナルページに並べておき、友人や家族がその中から簡単に選んで購入できるようになっている。これでホリデー後に商品を交換したり、不用品販売店行きにならずに済むというわけだ。ウィッシュリストの作成は簡単で、製品を検索して「Add to Wish」ボタンを押すだけで済む。
ただ、贈り物を受け取りたい場合は登録の際に送り先の住所を入力しなければならない。Amazon.comには「友達や家族があなたを見つけやすくするため、市町村名と州が表示されます。ただし、電話番号や番地までは表示しません」との注意書きがある。
ほとんどのユーザーはあらゆる知人に宛てて自分のウィッシュリストをすぐに電子メールで送信するが、何らかの理由から、Amazon.comではユーザーを名前で検索できるようにすることが大事だと考えているようだ。Amazon.comに電話でコメントを求めたが返事はなかった。
サイトのビジターは名前でウィッシュリストを検索できる。これは、自分がプレゼントを送りたい相手がウィッシュリストを作成しているかどうか確認することが目的と見られる。しかし、見知らぬ人間が、単純によくあるファーストネームで検索して子供を見つけ、リストをスクロールして姓と市町村名、州を掲載している相手を見つけることは比較的簡単だ。ウィッシュリストをクリックすれば、その相手の年齢もだいたい分かる。
何歳であろうと、オンラインプライバシーと安全の専門家は、自分の姓といった身元特定につながる情報をインターネットで公開するのはまずいと指摘する。
「これは非常に危険な行為だ」と指摘するのは、「Kids Online: Protecting Your Children In Cyberspace」の著書があるライス・ヒューズ氏。「こうした慣行は増加の一途にあり、一見問題がなく安全に見えるが、これによってインターネットの加害者が子供に近づくための障壁がすべて取り除かれてしまう。オンラインプロファイルとウィッシュリストがあれば、加害者は念入りに探さなくても、誰かに関する個人情報を見つけることができる」と同氏は言い添えた。(2005.11.30/IT Media)