京セラ、高速無線通信システムを海外で受注拡大 | FB・ITニュースアーカイブス2005-3

京セラ、高速無線通信システムを海外で受注拡大

京セラはワイヤレスブロードバンド通信システム事業で攻勢をかける。「iBurst(アイバースト)」と呼ぶ高速無線通信システムで、2、3年内にロシアやインド、中国などで大型案件の受注獲得を狙い、関連機器の開発も強化する。「アイバースト」の売上高は05年度で約50億円を計画するが、受注拡大で07年度に6倍の300億円を目指す。

 周波数利用効率を高め、データ通信速度が最大毎秒1メガビットを実現した独自の無線通信システム「アイバースト」の普及に力を入れる。専用基地局とユーザーが使う通信接続機器を製品化し、世界の通信事業者へシステムを提案する。04年3月にオーストラリアで採用されたのを機に、05年に入り南アフリカ、アゼルバイジャンで採用が決定。さらに05年度中にレバノンとケニアでも採用される見込み。

 現在も引き合いは20数カ国からあり、ロシアの大型商談にも力を入れ、06年の早い段階で実証実験を目指す。通信システムの高速化にも取り組み、09年に通信速度は毎秒10メガビットの実現を図る。通信接続機器も改良を重ね、現行のPCカード型とデスクトップ型の小型化や新たにUSB対応型も追加し、06年1月に投入する予定。 

 日本市場でも「アイバースト」の将来の事業化を狙い、横浜事業所で04年12月から1年間の通信実験を行っている。米国規格協会から9月に「アイバースト」が標準技術に認定されたこともありPR活動を強化する。次世代無線技術を巡っては、数年後の実用化を目指す米インテルの「WiMAX」が注目を集めるが、京セラは海外の商用サービスで先行する実績を武器に対抗していく(2005.11.29/日刊工業新聞)