かつての成長株マイクロソフト、割安株投資家に人気を呼ぶ
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)株から成長株投資家が去ったあと、今後は割安株投資家が大量に取得している。
マイクロソフトの基本ソフト(OS)のウィンドウズやアプリケーションの「オフィス」が広く普及し、世界でほぼ9割のパソコンで使用されたことを背景に、マイクロソフト株は何年もの間、成長株の中心だった。1996年から2002年までの間、マイクロソフトの利益はほぼ4倍増となり、株価は450%以上も上がった。
それ以後は、ウィンドウズやオフィスの更新が、次第に時間もかかり複雑となるに連れ、マイクロソフトのスピードも減速した。ビル・ゲーツ同社会長は10月30日付けの社内通達で、米インターネット検索大手グーグル(Nasdaq:GOOG)など、競合会社と対抗するため、製品開発方法を改革する計画を発表した。
しかし、利益が急拡大する企業の株式に注目する成長株投資家は、次第に不満感を強くした。マイクロソフト株は過去5年で13%下落した。しかし逆に、株価が下がるにつれ割安株投資家はマイクロソフト株に意欲的になった。
調査会社モーニングスターのトーン・トラン氏は言う。マイクロソフト株の動きをみれば、「マイクロソフトは転換が進む最中にある。1990年代、マイクロソフト株は究極の成長株だったが、今は成熟企業だ。だから、成長株投資家が去り、その一方で、多くの新たな割安株投資家を受け入れている最中だ」。(205.11.11/日本経済新聞)