もはや伝説の漫画「タッチ」







高校野球恋愛の2本を軸にしたストーリー展開で、性別や年齢層を問わず大成功を残した国民的な漫画のひとつである。




単行本の総売上は1億部を超えており、作者のあだち充の全作品の半分以上をこのタッチだけで占めている。






漫画を見ないウチのスタッフB店長でもコレだけは読んでいた。



主人公である上杉兄弟の兄、上杉達也の人気を完全に喰ってしまったのが、ヒロインの「浅倉 南」。




(←主人公を差し置いてセンターに立っている)


以前、「週刊プレイボーイ」に「男たちが"萌えた"懐かしの漫画ヒロイン」という記事が掲載されており、




その中で、男性1000人を対象にした萌えキャラアンケートが取られていたのだが、




そのアンケート結果によると、




1位「タッチ」の浅倉 南



(←イイ彼女の代表)

  



2位「めぞん一刻」の音無響子、



(←イイ奥さんの代表)





3位「ルパン三世」の峰不二子



(←イイ女の代表)




と、堂々の1位を獲得していた。




当時、FNNスーパータイムという情報番組では「南ちゃんを探せ!」という人気コーナーがあった。




かわいい娘=浅倉 南




という図式は、むしろ代名詞となっていたくらいである。




♪タッチ、タッチ、ココにタッチー




このフレーズで愛された「アニメ版タッチ」。






一体何処にタッチするのだろうか…




夕方の時間帯や夏休みになるとヘビーローテーションで再放送されていたので、




かなりの確率で見ていたアニメである。




(←名シーンのひとつ)



今回は、この「浅倉 南」を考察してみる。




意外とみんな「浅倉 南」の本当の姿を知らない。




あくまで主人公の「上杉達也」目線でタッチを見ると、南ちゃんは可愛くて優しい性格の良い女の子として見える。




(←南ちゃんスマイルにどれだけの男がヤラレタことか・・)



騙されているとも知らずに・・・






「甲子園連れてって…」といって、弟の上杉和也に野球をやらせて、








和也が地区大会決勝へ向かう途中に交通事故で死んでしんでしまうという悲劇。













南ちゃんが「甲子園連れてって…」なんて無責任な事を言わなければ、




和也は死ぬこともなく野球をやらずに、平凡な人生を送っていたと思うと悔やまれます



(←和也の最後の姿)


そんな若い青年の命を奪った無責任な南ちゃん。




そもそも、南ちゃんを永遠のアイドルのように扱うこの世論が納得出来ません。





この女は、「甲子園連れてって…」と無責任な事を言っといて和也を帰らぬ人にしたばかりか、





和也の双子の兄、上杉達也が見事に甲子園出場を果たしたのに、






この女はノウノウと新体操をしていたのです。







あれほど「甲子園に連れてって…」と言ってた南ちゃんは、新体操にあけくれてたのです




どうやら南ちゃんは、甲子園にそれほど興味を持ってなかったようです。





僕が南ちゃんなら、新体操部を辞めてでも甲子園に応援に行ったはずです。





それをこの女は、甲子園なんてソッチのけで、新体操で全国制覇を達成します。




これでは、死んだ和也も浮かばれません




南ちゃんの性格の悪さはこれだけじゃない。




達也と南ちゃんが2年生の時須見工業高校と練習試合をしました。




この時、先発は達也でなく吉田という雑魚キャラでした。




野球の監督ならば試合に勝つためにあらゆる手段を使うのが監督です。




それを南ちゃんは、幼馴染の達也が先発でなかったのが気に障ったようです




何と目上の人である監督に対して、白髪があるといい痛がる監督の髪の毛をムリヤリ抜くという陰険な行動を行い。




ファールボールをわざと監督と校長先生にぶつけるという、悪質な暴力を行ないます。




目上の人に対するという思いやりがまったくなっておりません




「ROOKIES」ニコガク野球部でもここまではしません




(←ヤンキー集団のニコガク野球部)



さらに、野球部員(ちなみに久保田)がエラーをしました。




普通なら「ドンマイ」と言って慰めるのがマネージャーですが、この女は、




「今のは完全にエラーだぞ、怒ってもいいぞォ。」




と、野球部のマネージャーとしてあるまじき言動を行ないます。





この時点で「ROOKIES」の川藤なら殴られてるかもしれません。


(←熱い男“川藤幸一”)






これではマネージャーをクビになるのは当然です。




そういえば南ちゃんはわがままでも有名です。





南ちゃんは普段達也の事を、




「長所をみんな弟にとられた、でがらしのどうしようもない兄貴。」




と、散々こき下ろしてました




酷い言葉です。




基本的人権を完全に無視しております。




さらに、南ちゃんの友達が同じこと言うと、怒り出す始末




何でも彼女曰く




「他人が言うと腹が立つ」




とい事らしいです。




何てエゴイストなんでしょうか?




自分は言ってもいいけど、他人が言ってはいけないとほざきます。




これでは




「お前のものはオレのもの。オレのものはオレのもの。」




と、言った剛田さんと何ら変わりありません。





(←剛田さん)



そして、新田がポッポという犬のせいで交通事故を起こしてしまいます。




(←達也のライバル。須見工業の新田)



そもそも南ちゃんを送ったりしなければ新田は交通事故など起こさずにすんだのですが、




この女は本当に疫病神ですね。




さらにこの女は事もあろうことか




「タッちゃんも無関係じゃない」




と、達也に責任を擦り付けてきます




しかし、実は犬は南が拾ってきたのであって達也がメシの面倒をみてきたのでした。




完全に達也は無関係なのに犬の世話までやらされ、




責任もなすりつけられるという始末でした。




南ちゃんの器の小ささが伺えます。




そもそもこの女の陰険さは常軌を逸してます




地区大会決勝戦の対須見工業戦




南ちゃんは、試合中にトイレに行き、達也のライバル新田の妹、新田由加に会い、




(←須見工業の新田の妹、達也のコトが好き)



全国高校生のアイドル浅倉南さんが、トイレなんかに何のご用かしら?」




「まさかこんな美人がオシッコするわけないしィ。」





ましてや○×△なんか、ねぇ。」




と、後輩である新田(妹)にからかわれると、





南ちゃんはしっかりと仕返しをします



(←本気で閉じ込めようとしてます。)





なんという陰険な仕返しでしょうか。




後輩に口でからかわれただけで、トイレの出口を塞ぐなんて悪質なイジメとしか思えません。




本当に、器の小さい女だ…




クラスメイトの一部の女子からは




「和也と付き合っていたが和也が死んでから同じ顔の達也に乗り換えた」




と、思われているあたり友達は多くないのでしょう。




実際は、小さい頃より達也のことが好きであったのだが、




和也から気持ちを伝えられ、和也にどう接して行ってよいかわからずに迷っているように描かれていますが。




南ちゃんにとってみれば、一見ダメ男だけど主人公の本命な兄“達也”、そして将来有望なキープな弟“和也”



(←右から弟“和也”、ヒロイン“南”、兄“達也”)



まさに、男を選べる側の勝ち組状態






“もうちょっと、様子を見てみるか・・・”





と、思ったのかもしれません。





そして、自分の夢をかなえようと頑張っている和也を支えるため、高校に入ってからは野球部のマネージャーとなる。





(←主な登場人物)



順当にヒロインのポジションを確保するあたりさすがです。




和也が他界してからは和也の遺志を継いだ達也をサポートしていく。



この移り身の速さは、事前に和也が死ぬことをわかっていないと出来ない速さです。



まさに、計画通り


すべては、朝倉 南の手の上でストーリーが転がされているのがわかります。




悪魔の子ダミアンも勝てません。



(←6月6日午前6時に誕生した悪魔の子ダミアン)




さらに、アニメの続編では大学へ進学している南ちゃん。




(←待望の続編でしたが・・・)


もちろん、大学でも新体操やってます。




なにせ、インターハイで個人優勝したぐらいですから、大学側も南ちゃんには期待もするでしょう。



(←インターハイ優勝記念に発行された限定テレホンカード)



ところが、




達也がメジャーへ挑戦すると聞き、あっさりと新体操をやめてしまいます




さらに、続編のアニメでは






(←右下でカメラを構える南ちゃん)





カメラマン助手になってました。





“浅倉 南の処世術”



中学校ではバレー部


[恋愛マンガのベタ展開を避けるために、当初は少し距離をおいている。高校編に向けての周到な布石



          



高校では野球部のマネージャー&新体操部(掛け持ち)


[物語が加速&急展開を迎えるまではメインである野球にベッタリ。和也の死後は達也にスポットライトが当たるのはやむなしとして、新体操という独自のスポットライトを作り出すことに成功] 



          



大学では新体操(途中まで)


達也とは別の大学へ進学するも、悩む達也の傍をしっかりとキープ。達也が渡米するやいなや、自分も身軽になり行動開始]




          




最後はカメラマン助手


主人公を追っかけるという、アニメに出続ける鉄板ポジションをうまく見つけ、メジャーで活躍する達也のお陰でスクープを量産





ストーリーにおける自分の居場所をちゃんと分かっている動きです。





常にスポットライトがあたる位置を、類稀なる嗅覚で嗅ぎ取ってますね。




いまだかつて、これほど計算高いヒロインは見たことがありません。





“彼女にしたいアニメヒロインNO.1”










というのも、恐らく情報操作でしょう。




まさに、アニメ界の女帝にふさわしい女です。














あぁ、ひとつ言い忘れましたが・・・






























僕は南ちゃんの大ファンです。





えへ・・