利息制限法の利率を決める『元本』とは | 福岡若手弁護士のblog

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http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20100420111708.pdf

2009/4/20最高裁判タ1326号115頁です。

1997/12/18取引開始、引き直し計算を

したところ2005/12/6借入時点で、

残元本10万円未満となり2007/12/3に

取引終了した案件のようです。

取引開始時点での元本は20万円お金

原審では2005/12/5以前は年18%、

2005/12/6以後は年20%の利率を

適用して計算すべしとしていました。

が最高裁は取引当初に元本20万円で

開始した以上年18%が制限利率と

なり2005/12/6以後も年20%の利率に

変更されることはないとしました円

具体的には2005/12/6日に引き直し

元本が5万円となり、3回1万円ずつ

返金した後に10万円借り増して、

また1万円ずつ8回返金してさらに

10万円借り増した場面を想定すると、

原審の枠組みでは、制限利率18%と

制限利率20%を行き来して入力する

ことになるが、最高裁は一度でも

引き直し元本が10万円なり100万円の

枠を超過した後は制限利率を下げたり

しないというシンプルな計算方法を

採用したということです。全員一致と

いうのが嬉しいですねえ¥

ろぼっと軽ジK

PS:上告人代理人の「金高望」

弁護士、名前が景気いいですねM