化学物質過敏症(31歳女)に障害年金を認定 | 福岡若手弁護士のblog

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(ただしうち1名が圧倒的に多いですが、だんだん若手じゃなくなってるし)

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1ヶ月ほど前の記事であるが、

いつかとりあげようと思って

いたところ、記事そのものが

消えていたのでUPします。

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毎日新聞 2008年12月5日

微量の化学物質に反応して体調を

崩す「化学物質過敏症」と診断された

川崎市の女性(31)が08年11月、

障害年金の受給を認められた。

 病気の社会的な認知度が低いうえ

申請手続きが煩雑なこともあり、

支援団体によると受給が明らかに

なったのは初めて。

 「多くの人に希望を与える

画期的な決定だ」と高く評価している。


 女性は、川崎市の新築マンションに

転居した91年ごろから、目まいや

倦怠(けんたい)感などの体調不良を

訴え、02年1月に化学物質過敏症と

診断された。

 現在は1日数回、発作で1時間以上に

わたって呼吸困難に陥るため、

母親(57)が付きっ切りで看病する。

 また、女性は化学物質から遠ざかる

転地治療のため、年に数十回、標高

1300メートルの長野県の山中に

作ったテントに避難する。周囲の畑で

農薬が散布される時期になると、

山中でも発作が起き、安全な場所を

求めて移動を繰り返す。


 長野の土地購入費用や交通費で

出費がかさんだため、07年6月、社会

保険労務士のNPO法人「障害年金

支援ネットワーク」(奈良県斑鳩町、

電話0120・956・119)に相談。

 発病以来の闘病記や、衣食住に

支障を来している実例の資料を添えて

川崎市を通じ、高津社会保険事務所に

申請したところ、08年11月、片手や

片足を失った人と同等の「障害等級

2級」と認定され、月額約6万6000円の

障害基礎年金を受給できることに

なった。

 母親は「同じ症状で苦しむ多くの患者

さんに新たな道が開ければ」と話している。


 NPO法人「化学物質過敏症支援

センター」(横浜市中区)の広田しのぶ

事務局長は「重症者は働けない上、

水や食べ物、転地費用に非常にお金が

かかり、経済的に困窮している。支給

決定には、みんなが元気づけられる」と

評価。障害年金支援ネットワークの

藤井雅勝理事は「申請手続きは煩雑で、

個人でやれば挫折する可能性も高いが、

あきらめずにプロの社会保険労務士に

相談してほしい」と呼びかけている。

【袴田貴行】

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1、私も中年になって花粉症になり、

その前はアレルギー症状を示す

人を他人事でながめていたのに、

急きょ当事者として苦しみ、かつ、

当事者でない人にはホントーに

つらさが全く理解できないことを

身体で理解したので、こういう

理解してもらい難い人に対する

理解が公的に進んだこと自体を

大きく歓迎したい。

2、それにしても支給額が低い。

これじゃ生活保護の方がマシ

なんだろうが、例えば、親と

同居している場合なんかは

生活保護の支給対象外と

いうことで、こういう申請を選択

したのだろう。いまの日本は

やはり弱者に厳しい。

3、年金申請は社労士の専門

領域というわけではあるまい。

社労士がアレルギー弱者を

救済して弁護士による救済が

及んでいないということは、

弁護士の活動領域と社労士の

活動領域が重なる場面で、

社労士の活動の方が活発で

あることを対外的にアピール

している感じがする。

弁護士もしっかり活動せんと

ろぼっと軽ジK