会社のバーベキューパーティの途中、一人が酒に酔って気分が悪くなったので、救急車を呼んだところ、何を思ったか、その中の1名が救急車の運転席に乗り込み、救急車を運転して、これを制止しようとした同僚をあやまってはねてしまい、死亡させてしまったらしい。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/04/30/04.html
これで、人が死んでいなければ、まだ笑い話(それでも笑い話のレベルを超えているが)で済んだのかもしれないが、完全に悪ふざけの範囲を超えてしまっておる。正直、酒気帯びないし酒酔い状態での業務上過失致死であれば、ほぼ実刑であるし、この事案の場合、救急車という緊急車両の運用を阻害しているだけに、かなり悪質、場合によれば窃盗罪等でも責任を問われる可能性がある。
酒は、正気を失わせる水であり、私にとっては耳も痛いが、ほどほどにしておけってこった。
ただ、この事案、ついつい救急車を運転してしまったヤツは、まがりなりにも車を運転しておる。状況が分からないので何とも言えないが、どうも駐車場の内部だけを運転しているようだ。全く訳が分からなくなって、公道に出てしまおうというところを、同僚が止めようとしたのであれば別であるが、全くコントロール不能の状態まで酔っていたのではなく、ある程度「悪のり」のレベルでやっていたフシが伺われる。要するに、酔って正体不明になってしまっていたというところまではいっておらず、酔って気が大きくなった、というレベルの酔いではないか、ということである。ここら辺は、呼気検査をやっているので客観的な数値がいずれ出てくるとは思うが、そうであれば、本人はいくら後悔しても後悔しきれないであろう(そうじゃなくても後悔して済む話ではないが)。
いや、酒に酔って事件を起こした人に当番弁護士なんかで出動すると、本当に後悔の渦なのである。ま、出発点の気持ちは分かる、というか身につまされるくらいに分かる。
最近のお笑い番組、あるいはドキュメンタリータッチであるが予定調和の世界でなんとなく収まる番組なんかでは、我々の想定を上回る行動を、お笑いタレントないし出演者がとることが多々あり、それがウケているから悪ノリも度が過ぎてしまう要因の一つとなっているであろう(ま、とはいえ遠因だけどね)が、大多数は台本があるからこそ番組として成立しているんだということを、本気で大学生とか新社会人とかに教育しなければいけないのではないかという気すらしてくる。
こんなもん、お笑い番組のテロップで、「この番組は、ちゃんとした全体構想の中で撮影されており、決して偶然のハプニング集ではないことをご理解下さい」なんてものが流れちゃうと、ハッキリ言って興ざめなので、実にイヤな話なのである。
まあ、また何が言いたいのか分からなくなってきたが、アレだ。
桂銀淑さんと小池百合子さんはよく似ておる、ってことだ。
M弁護士