市場経済ほ保障する法制度整備の遅れとは別にもう一つ、経済発展を阻害する問題がある。
それは、国有企業及び行政サービスを含む公的経済部門の歪んだ市場経済化である。
国有企業部門から行政部門、教育・医療機関・司法機関まで、旧体制の不透明なモニターリングとチェック機能を持つ運営体制の下で、市場経済のルールが浸透され、レントシーキング、汚職、賄賂など不正行為が誘発されやすい環境が形成されている。この環境下で、自己の利益を追求するため、賄賂などの不正行為で「地位に投資」する官僚たちは「市場経済の原理」を良く理解していると皮肉を込めて言われることがある。
こうした歪んだ市場経済化には、賄賂などの不正の常態化を進める原因となり、ビジネス環境を不透明なものとし、無秩序のさせる原因ともなる。
出所)早稲田大学ベトナム総合研究所
議論→供給側(生産者)の規模や生産性が小さいからだという理由もあるが、生産性が改善できず、単なる投入財(資本と労働)を増やすという経済発展パターンは理論的にも現実的にも長く存続することができないとまとめてある。さまざまな問題が複雑に絡み合っており、法律に限らず、政策、国と国との協力関係、金融など全体をデザインしていく必要がある。