その頃から
何となく
二人の距離が縮まった。

ほどなく
12月。

彼の誕生月でもある。

誕生日と
少し早目の
クリスマスを祝うべく
食事へ行った。

そして、
ムードのあるBarへ

カウンターだけのお店なのに
隣の客と顔を合わせないくらいの
大きな背もたれのあるイス

もちろん
来るのはみなカップル

店員さんも
呼ばないと
見えない

なんとも
不思議なBar

そこの雰囲気と
頼んだカクテルに酔い

そのまま彼とホテルへ

「今夜の時間を俺にちょうだい」

彼は私に言い

「いいよ」

うなずく私。

いずれは
こんな関係になるだろうと
心のどこかで思っていた。

それが
現実になった。

初めて
彼と過ごした一夜。

結果、
この日を境に
私は
彼にハマっていくのだ。

最初は
ただ遊びのつもりだった。

こんな関係
今まで何度も経験してきた。

だから今回も
そんなノリだった。

しかし
何かが違った

今の生活の
始まりの日でもあった。

初めて二人きりで
食事に行った夜から
数カ月・・・

季節は
秋になった。

夏に別の男性と過ごしたが
彼と全く
合わなかった訳ではない。

当時、
彼はBarも経営しており
そのBarは
私たちの
友人たちが
集う場所でもあった。

たまに行くと
彼がそこに居るわけで

たまに二人で
買い物などと
理由をつけては
ちょっとした
二人きりの時間を
すごしていたのだ。

話は戻り、
秋。

ひょんなことから
紅葉狩りに行こうと
計画が出た。

昼間
二人きり
デートみたい・・・

そんな事を思いながら
紅葉がきれいな
京都へ
ドライブに行った。

またもや、
年上男性からの
エスコート。

こんな
いたれりつくせりの
デートに
キュンときた

夜、
ライトアップされた
清水寺。

息も白く
寒かった。

しかし、
私の右手だけは
温かかった。

ずっと握ってくれた
私の右手。

そのそきは
気にはなりながらも

そこまで
本気ではなかった。

まだ、
亡くなった彼のことも
完全には
ふっきれてはなかったため
モヤモヤとしていた時。

ただ、
時間の流れに身を任せ

そのときだけを
楽しむ日々が過ぎていった。
そんな関係のまま
月日が過ぎ

私の
当時付き合っていた彼氏が
病に倒れ
息を引取った。

私、22歳の冬だった。


春、
私は23歳を迎え

彼に誘われ
初めて二人で
食事に行った。

友人が働く
イタリア料理のお店。

この辺じゃ
有名なお店。

テレビにも出演している
オーナーシェフ。

そんな
未体験のお店で
二人っきりの
誕生日会。

シャンパンにワイン
おいしい料理に

最後は
“Happy Brthday”
と書かれた
特製のデザートプレート。

何もかもが
夢のような
フワフワした感じ

男性にエスコートされ
リッチな気分に浸れた
こんなデートは初めてだった。

お酒も入ったせいか
お店の帰りは
初めて
手をつないで歩いた

ドキドキした。

そして、

彼との
初めての
kiss

歩きながら
何となく
交わした。


しかし、
私たちは
そこから頻繁に
連絡を取るでもなく

時間だけが
ただ
過ぎて行った。


その間、
私は
ダラダラと

クラブで知り合った
男性と
ひと夏を
過ごした。