今年は70代で著名な方が多く亡くなられた印象があります


先月24日作家の伊集院静さんが亡くなられたというニュースにも驚きました


肝内胆管がんと診断され、そのわずか1か月後に逝去


胆管がんは早期発見が難しい癌だそうですが、


わたしの父も同じ胆管がんで

みつかってからたった1か月半で亡くなりました





伊集院静さんといえば、

その名を世間に知らしめたのは

女優の夏目雅子さんとの結婚だったかと


わたしはそのとき、

人もペンネームもキザっぽいなぁ〜と、


ろくに小説も読んだことがなかったのに、そう感じたことを覚えています


そして、

その印象はず〜っと付いて回ってしまうのでした



先日、週刊文春の追悼ページを読んだとき

ペンネームの由来を初めて知ったのですが、


作家になる前勤めていた広告代理店の社長から

「この名前で仕事をするように」と

渡された名刺に印刷されていた名前が

伊集院静だった、と



彼は在日韓国人で、

それまでは仕事も韓国名の趙忠來でしていたそうです

(その後日本国籍に帰化)



わたしはてっきり、

ご本人が付けたペンネームだとばかり思ってました

ずーーーーっと


このことをもっと早く知っていたら、

作家伊集院静の印象も変わっていたはず、と後悔


夏目雅子さんが亡くなって

その後結婚された相手が、またまた女優の

篠ひろ子さんだったから、

もうわたしのなかでは伊集院静=キザなモテ男

・・・みたいなイメージが完全に植え付けられてしまったのです、勝手に



そしてもうひとつ


伊集院静さん逝去のYahooニュースのコメント欄でみつけました

(以下抜粋)


10年程前に父を亡くし、

夢でも良いから会いたいのに父の夢を見ない、と某書店のサイン会でお会いした時に話したところ、

【近しい人で、思いが残っている人には出てこないもんだよ。夢を見ると特に女性は泣くだろう?そんなあなたが心配だからね。時が解決してくれるからね。】

伊集院先生の書物に言葉に、本当に救われました。



偶然みつけた、ネットニュースについてのコメントですが

わたしには偶然だとは思えなくて


というのも、


父が他界して1年10か月


あれから毎日毎日父のことを思っているのに

話したいことがあって待っているのに

どうして夢に出てきてくれないのか・・・


東京から父が入院していた京都の病院に通っても、

コロナで病室に入ることも許されず

顔も見られず、話もできず


帰り、

ひとりぼっちの新幹線の車内であふれ出す虚無感


あの日からいつも淋しいというか、悲しいというか、

全てに後悔したまま


せめて夢で会いたいと、ずっと待ちあぐねていたから



伊集院静さん、

こんなにも優しい方だったんですね


わたしもあなたの言葉に救っていただきました