2002年の昨日、
わたしたちは朝一番で、区役所に婚姻届を出しに行った。

体育の日の祝日で、
当直の方たちに「おめでとうございます」と言っていただき、

…泣いた。

それから近くのデニーズで朝ごはん食べて、

東京駅に京都からやってくるわたしの両親を迎えに行き、

フレンチのお店の個室で、双方の両親とわたしたちだけの食事会。

コムデギャルソンのワンピースと、ビジネススーツでお互い指輪を交換。

それがわたしたちの、ささやかな結婚式だった。

彼は大学の学費を親に返したばかり。

若いTにはもうお金がなくて、結納も婚約指輪も、何もなかった…。





あれから10年。
ふたりが出会った香港で、またこうして結婚の節目を祝えたことの驚きと喜び。

ずっと、
ウエディングドレスを着たいなあ、
というさみしさがどこかにあったけど…

今はそんなことよりも、ふたりが一緒にいられることの幸せで、
どうでもよくなった。

とっても年の離れてるわたしと結婚するということは、
T にとって大きな決断がいることだっただろう。

わたしの親でさえ、なかなか認めなかったのだから。



「結婚します」
T父と母に報告した日。

T父から、

「あの子にはしっかりしたお嫁さんが必要。わたしは心強いと思ってますよ」

と言われた。

T母も、

「あなたたちからいつ結婚の話が出るかと、ずっと楽しみに待ってたのよ」

と言ってくれた。



2002年のきのう、

それは新暦のTの誕生日と、旧暦のわたしの誕生日が重なった、奇跡のような日だった。

10月半ばだというのに30度を超えた、
よく晴れて暑い日で、

きのうはまるであの日の天気とそっくりだと、
それさえ楽しかった。


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黄金海岸。
ゴールドコーストホテルでゆっくり過ごした。

ここはホテルマンのみなさんの笑顔と、ゆったりさが心地いい。

そして、とにかく静か。

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お昼はテラスで飲んで、
午後も乾杯して…
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グラスの中のまるまるセロリ、
ぽりぽりいっときました( ´艸`)


夜は、海添いにテラスレストランが並ぶ隣のショッピングモールに移動。

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涼しい夜風に吹かれてゆっくり食事。
タイ料理とインド料理を楽しんだ。

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暗すぎ…(  ゚ ▽ ゚ ;)
(生春巻き、空心菜炒めと野菜カレーね)



今までありがとう、
これからもよろしくね、

って何回も言われた。

自分の誕生日でもあるのに…。

わたしこそ、どうもありがとう。
これからもどうぞよろしく。

そして誕生日おめでとう。



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ホテルの入口には金ぴか鯉もいるよ
( ̄∀ ̄)




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